情報スキーマは、現在のデータベースで定義されたオブジェクトについての情報を持つビューの集合から構成されます。 情報スキーマは標準SQLで定義されています。 したがって、PostgreSQLに特化し、実装上の事項にならって作成されるシステムカタログとは異なり、移植性があり、安定性を保持できるものと期待することができます。 しかし、情報スキーマのビューには、PostgreSQL固有の機能についての情報が含まれています。 これに問い合わせを行うためには、システムカタログもしくはPostgreSQL固有のビューに問い合わせを行う必要があります。
情報スキーマ自身は、information_schemaという名前のスキーマです。 このスキーマは自動的にすべてのデータベース内に存在します。 このスキーマの所有者は、クラスタ内の最初のデータベースユーザであり、当然このユーザは、スキーマの削除を含む、スキーマについてのすべての権限を持ちます。 (しかし、これによる領域の節約は非常に少量です。)
デフォルトでは、情報スキーマはスキーマの検索パスには含まれません。 ですので、修飾した名前で情報スキーマ内のすべてのオブジェクトにアクセスする必要があります。 情報スキーマ内の一部のオブジェクトの名前はユーザアプリケーションでも使用されるような一般的な名前であるため、情報スキーマをパスに追加する場合は注意しなければなりません。