PostgreSQL Plus 管理者ガイド
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第2章 PostgreSQL Plusの運用までの流れ

2.4 旧バージョンからの移行

ここでは、PostgreSQL Plus V1系から、PostgreSQL Plus V2系にインスタンスの資産を移行する手順について説明します。

PostgreSQL Plus V1系は、PostgreSQL 7.3をベースとしています。また、PostgreSQL Plus V2系は、PostgreSQL 7.4をベースとしています。そのため、PostgreSQL Plus V2系にアップグレードする際には、インスタンスの資産の移行作業が必要になります。

PostgreSQL Plus V2系にインスタンスの資産を移行するための手順と参照先を下図に示します。

移行作業中は、手順以外でのインスタンスの起動・停止およびインスタンスのバックアップ・リストアを行わないでください。また、OSの自動化ソフトウェアに組み込んで定期的に処理を実行している場合、自動起動の設定を解除してください。移行作業が正しく行われない場合があります。

“データベース資源のバックアップ”および“データベース資源のリストア”では、PostgreSQLの以下のコマンドを使用してデータベースのバックアップとリストアを行います。
pg_dumpall、pg_dump、psql、pg_restore

以下のような条件に該当するデータベースの場合、注意が必要となります。

  • OID 列を外部キー制約など何らかの形で使用している
  • 列のデフォルト値として関数が使用されている
  • スキーマ内で巡回依存を作成している

“PostgreSQL 文書”の“III.サーバの管理 − 22.1. SQL によるダンプ”にpg_dumpコマンドおよびpg_dumpallコマンドを使用するうえでの重要項目が、“PostgreSQL 文書”の“III. サーバの管理 − 22.1.4. 警告”にpg_dumpコマンドおよびpg_dumpallコマンドの制約が記載されています。“PostgreSQL 文書”の“VI. リファレンス”と併せて内容を確認したうえで移行作業を行ってください。


下へ2.4.1 データベース資源のバックアップ
下へ2.4.2 PostgreSQL Plusのアップグレードインストール
下へ2.4.3 データベース資源のリストア

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