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PowerGres

PowerGres 9.0
PostgreSQL 9.0 をベースにレプリケーション機能を標準で搭載

2010 年 12 月 20 日、PowerGres 9.0 の販売を開始しました (プレスリリース)。

PowerGres は、オープンソースデータベースの PostgreSQL をベースに、使いやすさと安心のサポートをプラスしたデータベースです。 PowerGres 9.0 では、PostgreSQL の最新バージョン 9.0 に早くも対応し、PowerGres Manager (GUI 管理ツール) の機能強化と同梱ソフトウェアの拡充を行っています。

動作環境や価格については、各製品の紹介ページ (PowerGres on WindowsPowerGres on LinuxPowerGres on Linux HA) をご覧ください。

PowerGres on Windows 9.0、PowerGres on Linux 9.0 の出荷は 2011 年 1 月 5 日から、PowerGres on Linux HA 9.0 の出荷は 2011 年 1 月 31 日から開始します。 PowerGres 9.0 のご購入は SRA OSS Online Shop から行うことができます。

PowerGres のバージョンは、ベースとなる PostgreSQL のバージョンが分かりやすいように、9.0 から PostgreSQL のバージョンに合わせるようになりました。

レプリケーション機能を標準で搭載 — 管理ツールで簡単に設定できる

レプリケーション構成
レプリケーション構成

レプリケーションとは、データベース内のデータを複数のサーバに複製することにより、高信頼性と負荷分散を実現するための仕組みです。 例えば、データを複数のサーバに複製しておけば、1 台のサーバに障害が発生しても残りのサーバで運用を続けることができます。 また、データを参照するだけの問い合わせであれば、複数のサーバに振り分けて負荷を軽減することができます。

PowerGres 9.0 では、PostgreSQL 9.0 をベースにしたことにより、レプリケーション機能 (ストリーミングレプリケーション + ホットスタンバイ) が標準で使えるようになりました。 しかも、レプリケーションの設定を PowerGres Manager から GUI 操作のみで簡単に行えます。 具体的には、PowerGres Manager から「ホットスタンバイ構築ウィザード」を起動し、後はウィザードの指示に従って必要な情報を入力していくだけです。

PowerGres 9.0 のすべての機能を 60 日間無料でお試しいただける評価版を ダウンロードのページ からダウンロードできます。 ぜひこの機会に聞いているだけでは分からない PowerGres 9.0 の使いやすさをお試しください。

稼動系サーバの設定


稼動系サーバの設定画面 (クリックで拡大)

待機系サーバの設定


待機系サーバの設定画面 (クリックで拡大)

PowerGres 9.0 を 2 台使ったレプリケーション構成を組むには、PowerGres 9.0 のライセンスは 2 本必要となります。

PostGIS と pgAdmin III を新たに同梱 — 便利なソフトウェアがすぐに使える

インストーラの画面
インストーラのコンポーネント選択画面 (クリックで拡大)

PowerGres では、PostgreSQL JDBC Driver (JDBC ドライバ) や psqlODBC (ODBC ドライバ)、Npgsql (.NET データプロバイダ) といったプログラムからデータベースのアクセスするためのドライバ、日本語の全文検索を行うための textsearch-jaMeCab など、PowerGres と組み合わせてよく使われるソフトウェアを同梱しています。

PowerGres 9.0 では、これらのソフトウェアに加えて PostGIS と pgAdmin III を新たに同梱しました。

PostGIS

PostGIS

PostGIS とは、PostgreSQL で地理情報を取り扱うためのモジュールです。

PostGIS を使うと、点や線、多角形といったデータをデータベースに格納し、距離や面積などの計算を行うことができます。 PostGIS は、Googles Maps のような地図を表示するアプリケーションを開発するのに役立ちます。

PostGIS は、PowerGres on Windows では 32 ビット版のみ対応しています。

pgAdmin III

pgAdmin III は、PostgreSQL の管理やアプリケーションの開発を支援するための GUI 管理ツールです。

PowerGres には PowerGres Manager と呼ばれる GUI 管理ツールが付属していますが、PowerGres Manager は運用と管理に特化したツールとなっています。 pgAdmin III は、アプリケーションの開発時にデータを操作するときなどに使うのがいいでしょう。

pgAdmin III の画面
pgAdmin III の管理画面 (クリックで拡大)

PostgreSQL の最新バージョン 9.0 がベース — PostgreSQL の機能がフルで使える

PowerGres 9.0 は、PostgreSQL の最新バージョン 9.0 をベースとしており、PostgreSQL の機能がフルで使えます。 PostgreSQL 9.0 では、本体組み込みのレプリケーション以外にも多くの機能が追加されています。

アクセス権限設定の拡張

PostgreSQL では、テーブルやビュー、シーケンスなどのデータベースオブジェクトごとにユーザのアクセス権限を設定できます。

しかし、PostgreSQL 9.0 より前のバージョンでは、データベースオブジェクトごとにしかアクセス権限を設定できず、あるスキーマ内に含まれるすべてのテーブルに対してアクセス権限を設定したくても 1 つ 1 つ設定する必要がありました。

PostgreSQL 9.0 では、アクセス権限の設定が拡張され、スキーマ内に含まれるデータベースオブジェクトに対してまとめてアクセス権限を設定できるようになりました。

例えば、スキーマ s に含まれるすべてのテーブルに対してすべてのユーザに SELECT 権限を与えるには以下のように GRANT 文を実行します。

=> GRANT SELECT
->     ON ALL TABLES IN SCHEMA s
->     TO PUBLIC;
GRANT

また、PostgreSQL 9.0 では、これから作成されるデータベースオブジェクトに対してデフォルトのアクセス権限も設定できます。

例えば、スキーマ s 内に作成されるテーブルに対してすべてのユーザに SELECT 権限を与えるには以下のように ALTER DEFAULT PRIVILEGES 文を実行します。

=> ALTER DEFAULT PRIVILEGES
->     IN SCHEMA s
->     GRANT SELECT ON TABLES TO PUBLIC;
ALTER DEFAULT PRIVILEGES

DO 文による手続き言語のインライン実行

PostgreSQL 9.0 では、DO 文という構文が追加され、関数を定義することなく手続き言語をインラインで実行できます。 それに伴い、手続き言語 PL/pgSQL がデフォルトで使えるようになっています。

DO 文を使うと、条件分岐やループなどの制御構造を使った複雑な処理を SQL のみで記述することができます。

例えば、t_1t_2、... というように同じ定義のテーブルを複数作成するには、以下のように DO 文を使って SQL を実行します。

=> DO LANGUAGE plpgsql $$
-> BEGIN
->     FOR i IN 1..10 LOOP
->         EXECUTE 'CREATE TABLE '
->                 || quote_ident('t_' || i)
->                 || ' (c integer)';
->     END LOOP;
-> END;
-> $$;
DO

64 ビット版 Windows への対応

PowerGres では PostgreSQL に先駆けて V7 から 64 ビット版 Windows への対応を行っていましたが、PostgreSQL でもバージョン 9.0 から 64 ビット版 Windows 上で 64 ビットアプリケーションとして動作するようになりました。

これは、PowerGres での拡張が PostgreSQL に取り込まれた結果となります。

64 ビット版 Windows への対応により、PostgreSQL 自体が 64 ビットの大容量のメモリ領域を直接使えるようになります。

その他の PostgreSQL 9.0 での変更点については、PostgreSQL 9.0 に関する技術情報 を参照してください。