PowerGres

株式会社日立ソリューションズ

価格と構築の良さが製品コンセプトにマッチ。
自社パッケージ開発の強い味方となった PowerGres on Windows

インタビュー写真

株式会社日立ソリューションズ様が開発・販売を行う、図書管理システム「りいぶる」において、PowerGres on Windows版を組み込み利用いただいています。

インタビューには、下記の4名様にご協力いただきました。

コンテンツソリューション本部第2部
部長 中川浩一(なかがわひろかず)様
課長 奥村尚幸(おくむらなおゆき)様
技師 武藤慎治(むとうしんじ)様
技師 後藤裕和(ごとうひろかず)様

「りいぶる」の製品について教えてください。

「りいぶる」は、ISBN対応の図書管理システムです。平成3年(1991年)から販売を開始しており、20年以上の実績があるパッケージです。現在、v7 を販売していますが、バーコードを利用した図書の貸出返却や、検索から台帳作成・各種統計資料など図書室運営に必要な一連の機能を用意し、図書管理と資料の有効活用をシンプルかつパワフルにサポートしています。ラインアップは、用途別に以下の3つのエディションをサポートしています。

りいぶる学校版 小中高等学校図書館向け図書管理ソフト
りいぶる企業版 蔵書2〜3万冊程度の企業/官公庁内資料室や専門学校図書室向け図書管理ソフト
りいぶる公民版 蔵書2〜3万冊程度の地区公民館/児童館図書室向け図書管理ソフト

これまでに、約1,600以上の学校・企業・公民館などに導入をいただいています。私たちが把握している一番最北端の導入事例は、北海道の奥尻島です。

全国各地に導入されているのですね。「りいぶる」の特長を教えてください。

「りいぶる」基本画面

まずは、「りいぶる」を導入するだけで図書室業務が完結できる機能の網羅性です。窓口業務、管理業務、Web検索/予約、雑誌・AV管理などが「りいぶる」の導入だけで完結します。

次に、操作性の追求です。「りいぶる」は専門職員だけが使うのではなく、たとえば学校版であれば、図書委員や児童自体が利用します。また、限られた時間帯に貸出・返却が集中します。そこで、学校版では、小学校低学年の児童が、一人で貸出・返却が行えるよう、バーコードを読み込むだけの簡単な操作にし、画面もキャラクターなどを配置して楽しみながら使えるようにしたり、限りなくシンプルで直観的な操作で利用できたり、レスポンスも高速にするなど、小さなコツコツとした改良の積み重ねを行っています。これが、「りいぶる」の使いやすさにつながっていると考えています。

そのほかにも、統計情報機能も有用です。教職員や図書委員向けに、ベストリーダーやクラス毎・個人毎の読書状況を把握する機能があります。印刷して、図書室に掲示することもできるようになっています。

最後に、近年では、インターネット接続を介して簡単に蔵書登録が行える機能や、自治体イントラネットを利用し地域学校間の相互検索・貸出機能などを行う「地域統合りいぶる」など、スタンドアロン活用にとどまらない活用も可能になっています。

PowerGres on Windows の採用理由について教えてください。

「りいぶる」キャラクター画面

PowerGres on Windows は「りいぶる」の v7 、2006年から採用しています。実は、それまでのバージョンでは自社 DB を採用していたのですが、変わりゆくニーズに対応するために、汎用的なRDBMSを採用しようと考えました。

変わりゆくニーズというのは、大きく2つあります。1つは、扱うデータ量の増大です。蔵書自体の増加もありますが、履歴やランキングなどの機能で長期にわたり管理する情報が増大していることです。2つ目は、インターネットなどを介した情報連携で、先にお話しした「地域統合りいぶる」などの例です。これによりデータ量も、アクセス量も増えていくと予想されました。

RDBMS の選定においては「性能」、「機能」、「サポート体制」、「価格」の点から総合的に判断しました。PowerGres on Windows が総合的に判断して「りいぶる」にマッチしていると考えましたが、ポイントは3つあります。

1つ目は価格です。たとえば学校などは1校による契約ではなく、自治体単位での導入になることがあります。その場合に、製品価格は大きなポイントになります。少しでも安価にご提供するためには、パッケージ内で利用するコンポーネントが低価格である、というのが重要な要素でした。

次に、構築の容易さです。PowerGres on Windows には、「サイレントインストール」という機能が提供されています。「サイレントインストール」はコマンドラインでオプションを指定してインストールする機能です。これにより、「りいぶる」のインストール時に PowerGres on Windows も同時にインストールすることができます。使い方も簡単ですし、なにより、「りいぶる」内で他のパッケージを利用していることをユーザに意識させずにインストールすることができるという手軽さが良かったです。操作性を追求する「りいぶる」のコンセプトに非常にマッチした機能です。

最後に、サポートです。障害時に調査・サポートが受けられる体制が整っているため、安心して採用することができました。

PowerGres on Windows を利用しての感想はいかがでしょうか。

スムーズに使えています。採用当初は、PowerGres V2 を利用していましたが、現在は PowerGres V9.1 を利用しています。古いバージョンでは、データ量が増加するとレスポンスが悪くなりチューニングなどを施すケースがありましたが、新しいバージョンになるにつれて、PowerGres も性能向上しているようです。

また、疑問点があった場合にも素早い保守サポート対応をいただけているので、不便は感じていません。「りいぶる」の開発・保守メンバーにもノウハウが蓄積されてきており、自社内でかなり解決もできるようになっています。

PowerGres on Windows を利用している「りいぶる」で、どのくらいの蔵書数を扱えますか?

10万冊を一つのターゲットとしています。

普通の小学校、中学校では2万冊あれば比較的蔵書数は多い方です。私立の学校で蔵書数が豊富なところで5万冊を超えるくらいでしょうか。中には、昭和初期からの蔵書がある学校で8万冊という例がありましたが、これは特殊例なので、10万冊扱えれば、学校版においては十分ということになります。

これからの「りいぶる」の展望、PowerGres へのご要望などを教えてください。

これからの図書館の在り方は、「地域統合」にも出てきたように、情報連携の時代だと考えています。また、「りいぶる」の販売を始めて 20 年、様々な時代におけるニーズの変化がありました。これからもお客様の声に耳を傾けて、ニーズに合った製品開発を行っていきたいと思います。PowerGres も年々進化し、使いやすくなっているので、これからも「りいぶる」を通じ良きパートナーであれたらと考えています。

プロフィール

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