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株式会社ジークレスト様
PostgreSQL 大規模導入ケーススタディ

- 会員数 100 万人に向けてオンラインゲームシステム基盤効率的負荷分散構成へ リニューアル -

概要

無料でプレイできるオンラインゲーム・ポータルサイト「 @games (アットゲームズ)」を運営する株式会社ジークレスト(本社:東京・渋谷)は、@games のシステムの中核を担うデータベースに PostgreSQL を採用しています。日々増え続ける会員数に支障なく対応するために、2008 年 6 月に PostgreSQL のバージョンアップと pgpool-II と Slony-I の新規導入によって、ユーザーアカウント数 100 万名に対応するシステムへとスムーズに移行しました。同社システム開発部部長の栗林 智和氏と、同部の三成(みなり)智之氏にその狙いと過程を伺いました(文中敬称略)。

オンラインエンターテイメントの可能性を追求する

栗林:

ジークレストは、モバイル関連事業を手がける株式会社システムプロの一部門としてスタートし、その後、株式会社サイバーエージェントの出資のもと 2003 年に独立、オンラインゲームのサービス提供を軸に、携帯電話向けコンテンツの企画・開発・運営・販売などを手がけています。

オンラインエンターテイメントの可能性を追求し、オンラインだからこそできる楽しみ方に徹底的にこだわるというのが基本コンセプトです。

@games
栗林:

単なるゲームの枠を越えた新たなオンラインコミュニティの場として、ユーザー同志が自由に交流できる快適な空間にしたいという発想のもと、2006 年 6 月 29 日に提供を開始しました。ゲームポータルサイトとは、複数のゲームを提供するサイトで、ゲームを中心に集まった他のユーザーとコミュニティを形成でき、ゲームの枠を超えユーザー相互に楽しめます。

三成:

@games には、他のゲームポータルにはない特長があります。その1つが新感覚動的アバター『セルフィ』です。アバターというと、ユーザー自身の分身としてプロフィール欄に顔写真代わりに表示させるキャラクター画像を想像すると思いますが、これが更に進化したのがセルフィです。セルフィは、インターネット上で動き、喋り、好みの服装や髪型、アクセサリーなどを楽しめます。セルフィを使いチャットしたり、ゲームの主人公として動き回るなど、既存のオンラインゲームにはない楽しみ方ができます。


@games では『トリックスター+』、『競馬伝説 Live!』、『バルビレッジ』などの人気ゲームのほか、パズルゲーム、パチンコ、麻雀、スポーツ、クイズ、シミュレーションゲーム、ロールプレイングゲームなど、幅広いジャンルのゲームを無料で提供。

@games 内にマイページを作るとコミュニティや日記などのSNS機能も利用できる。プレイヤー自身の仮想分身として @games を自在に動き回れる「セルフィ」は、好みの服装などスタイルだけでなく、音声も自身の声に置き換え可能など多彩な楽しみ方が可能だ。


セルフィ画像

「セルフィ」
栗林:

そうですね。多くのユーザー様に受け入れられてアカウント数は順調に伸びてきています。

三成:

提供するゲームの表現力をより豊かにしたり、音声を取り入れたりすると、コンテンツは今後さらにいっそう大容量化し続けるという背景もありました。システム刷新というと、既存システムに障害が出始めるなどの切迫した事態になってから慌てて対応するというケースが少なくありませんが、ジークレストの場合は、まだ十分余裕がある段階での決断でした。

三成:

@games は、サービス提供を開始した当初から、システム基盤はオープンソースデータベースの PostgreSQL のバージョン 8.1 を採用、マスター・スレーブ 1:1 の 10 セット構成で運用してきました。

当時まだ危機的な状況ではありませんでしたが、早めに対応することが重要でした。

栗林:

そこで遅くとも 2008 年 6 月までには、ユーザーアカウント数百万名に対応できるシステムにしたいというのが狙いでした。

三成:

パフォーマンスが落ちゲームのレスポンスが明らかに遅くなり、ユーザーから指摘されてから対応していたのでは意味がありません。

栗林:

来るべきユーザー数百万名体制に対応するシステム刷新は、障害があってもサービスが続けられるようバックアップできるシステム構成にすること、さらに、更新に際してはサービスを停めることなくノンストップで臨めることも課題として掲げました。


SRA OSS, Inc. 日本支社の導入コンサル活用でスピーディにシステム構築

旧システム図
「旧システム図」
三成:

2007 年 12 月にシステム刷新を計画した段階で、すでに候補を、PostgreSQL と MySQL の2つに絞り込んでいました。それぞれコンサルティング会社を交え検討を重ね、2008 年 3 月に最終決定をしました。

栗林:

PostgreSQL に決めたのは、これまで社内に蓄積した技術やノウハウが活かせることや価格面で2〜3割安いことなど、総合的に判断した結果です。

三成:

2008年2月には PostgreSQL 8.3 がすでにリリースされていましたが、登場したばかりだったので、安定性を重視し PostgreSQL 8.2 を採用、さらに複数の PostgreSQL サーバの管理とシステム全体の負荷分散を図るために PostgreSQL 専用ミドルウェア「pgpool-II」と、レプリケーションシステム構築のために「Slony-I」を併用するという基本設計の上に、マスター・スレーブ 1:2 の構成で6セット編成にすることになりました。

Slony-I は非同期のため多少の遅延が発生しますが、PostgreSQL のクエリからの制約が少なく、すでに稼動している PostgreSQL に適用しやすく、pgpool-II と組み合わせれば負荷分散もできます。構成設計は、SRA OSS, Inc. 日本支社と相談の上、色々なパターンから弊社に合うソリューションを決定しました。

栗林:

導入に際しては SRA OSS, Inc. 日本支社のコンサルティングサービスを採用しました。通常の業務では得られない最先端の知識を活用するためには SRA OSS, Inc. 日本支社の力を借りるほうが有利だと考えたからです。SRA グループの PostgreSQL をベースにした長年の実績をよく知っていましたから、当初から安心して任せられるというのも判断基準でしたね。

新システム図
「新システム図」
栗林:

作業は日々の業務と併行して、私たち自身が行うことがこちらの要望でしたので、毎週火曜日と金曜日の日中の数時間のメンテナンス時間内に終えなければならないという制約の中で作業は進みました。新システムの運用開始まで実質3カ月という短い時間の中で効率よく進めることが前提でした。

三成:

今回、SRA OSS, Inc. 日本支社には、私たちが作業をするための多面的な支援をお願いしていました。まず、研修会に私自身が参加し、そこで得られた解決法や助言を会社に持ち帰り、それを私が10名のシステム部員に説明し、全員が同じレベルで進めることができました。

さらに研修会後にも助言やサポートを受けることができ、確信を持ちながら作業を進めることができました。

栗林:

全員が協力しながら当初予定通りシステムを停止することなく作業を完了することができました。


栗林:

新システムは 2008 年 6 月 3 日に稼動を開始しました。ユーザーにとってはレスポンス速度向上による快適なプレイ環境を。システムを提供する側からすると、これで 100 万名体制にもリッチコンテンツにも、安心して臨めるようになりました。

三成:

バックアップ体制が整い、万一サーバがダウンしてもサービスを提供できますし、メンテナンスも楽になりました。この効果は大きいですね。

栗林:

将来さらにシステムを拡張することが必要になっても、この構成を横展開することでスムーズに対応できます。

三成:

2008 年 6 月からは、携帯電話などから自分の声を録音して「セルフィ」やユーザーのマイページに貼ることで、ユーザー間コミュニケーションをより楽しくする『こえペタ』の提供も開始していますが、こうしたリッチコンテンツにも慌てることなく余裕を持って対応できます。

栗林:

@games がより多くのユーザーから支持されるゲームポータルサイトにするために、さらにいっそう PostgreSQL を活用していきたいですね。


プロフィール

gcrest_members
「インタビューにご協力いただいた、左:栗林氏、右:三成氏」

株式会社ジークレスト
〒150-0043東京都渋谷区道玄坂1-10-8渋谷野村ビル2F
http://www.gcrest.com/


■ 設立 2003年11月4日
■ 資本金 2億3728万円
■ 代表者 代表取締役社長兼CEO:長沢 潔
■ 事業内容 ・ オンラインゲームの企画、開発、運営、販売
・ 携帯電話向けコンテンツの企画、開発、運営、販売
・ キャラクター商品の製造、販売