新たに、ストリーム送信やバイナリ転送モードが導入され、ロジカルレプリケーションの性能が向上しました。また行フィルタや列フィルタ、エラー発生時の自動サブスクリプション無効化など、様々な機能が追加されています。
MVCC の仕組みでは行を UPDATE すると、内部的にバージョンの異なる複数の行が生成されます。 HOT(heap only tuple)が適用できないインデックスの場合は、行の更新時にインデックスが肥大化してしまいます。PostgreSQL 14から、このようなインデックスに行情報を追加する際に、古いバージョンに対してヒント情報を付与するようになりました。これにより、Btreeインデックスの肥大化が防止されます。
MERGE文は対象テーブルの行の内容に応じて INSERT,UPDATE,DELETE が使い分けられるSQL文です。これまでも PostgreSQL 独自の構文で同様の処理が可能でしたが、今回新たにSQL標準のMERGE文がサポートされました。
外部ソートのアルゴリズムが変更になり、メモリが小さい場合に大きなデータをソートする際に有利になりました。また、ウィンドウ関数 row_number()、rank()、count()において新たな処理方法が追加され、生成される実行プランが改善されました。
PostgreSQL の新機能について詳しくは PostgreSQL の検証レポートをお読みください。
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