PostgreSQL Plus 管理者ガイド |
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第3章 PostgreSQL Plusの運用 |
ここでは、データベースのバックアップについて説明します。
PostgreSQL Plusは、バックアップを行うことでバックアップデータを最適化し、障害発生時に短時間で、データベースを復旧できるように備えます。
バックアップ格納ディスクには、データベースのバックアップと、更新ログ(保管済みWAL)をデータベース格納ディスクの同一の資源として保管しています。また、保管が完了していない更新ログ(未保管のWAL)についても、2つのディスクに二重化して取得しています。
このため、どちらのディスクに障害が発生した場合でも、データを損失することなく、短時間に最新の状態までデータベースを復旧できる状態になっています。
しかし、更新ログには、データベースの復旧時に不要なデータも含まれます。このため、定期的にデータベースをバックアップし、バックアップデータを最適化します。これにより、障害発生時に短時間でデータベースを復旧することができます。また、バックアップデータを最適化することで、ディスクの使用率も抑えられます。
定期的にバックアップを行う間隔のことを、バックアップ周期と呼びます。たとえば、毎朝バックアップを行う場合、バックアップ周期は1日となります。
バックアップ周期は運用する業務内容によって異なりますが、PostgreSQL Plusではデータの最適化のために、1週間単位で1回以上のバックアップ周期で運用することを推奨します。
バックアップの実行方法には、以下の2種類があります。
PostgreSQL Plus Administrator > 【インスタンスの操作】 > 【インスタンスのバックアップ】画面で実行できます。
サーバアプリケーションの“pgx_dmpall”を使用して、バックアップを実行できます。また、“pgx_dmpall”を、OSの自動化ソフトウェアに組み込んでバックアップを実行することもできます。
詳細は、“リファレンス”の“pgx_dmpall”を参照してください。
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何らかの問題が発生してバックアップに失敗すると、システムログにメッセージが出力されます。また、【インスタンスのバックアップ】画面の「バックアップ状況」の「ステータス」に「INCOMPLETE」と表示されます。
この場合、バックアップデータは最適化されず、障害発生時のデータ復旧が困難になる可能性があります。バックアップを実行した際には、必ずバックアップの実行結果を確認してください。バックアップに失敗した場合は、失敗の原因を取り除き、再度バックアップを実行してください。
なお、ディスク障害の場合は、“4.1 ディスク障害からのリカバリ”を参照し、インスタンスを復旧してください。
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