インストールとアンインストール

インストール、アンインストールを行うには、製品に同梱している CD-ROM をマシンにセットしてください。ここでは CD-ROM を /media/cdrom にマウントしているという前提で説明します。マウントしたディレクトリが異なる場合は適宜読みかえてください。なお、インストール、アンインストールは root ユーザで行う必要があります。

すでに PowerGres7 がインストールされている場合は、旧バージョンから移行することが可能です。具体的な方法は、「その他」の『2. 旧バージョンからの移行』を参照してください。

1 インストールの手順

インストールスクリプトを実行します。
```
# /media/cdrom/install.sh
```
使用許諾契約書の内容が表示されます。
よくお読みの上、同意される場合は「yes」と入力します。
```
Do you accept the end user software license agreement (yes/no):
```
ライセンスキーを入力します。ライセンスキーは箱に同梱されているライセンスキーを入力してください。
```
Please enter your license key (XXXX-XXXX-XXXX-XXXX): 
```

インストールが開始されます。インストール時に postgres ユーザが存在しなければ、自動的に作成されます。

Installing packages...
Preparing...                ########################################### [100%]
   1:powergres90-libs       ########################################### [  8%]
   2:powergres90            ########################################### [ 17%]
   3:powergres90-server     ########################################### [ 25%]
   4:powergres90-docs       ########################################### [ 33%]
   5:powergres90-contrib    ########################################### [ 42%]
   6:powergres90-devel      ########################################### [ 50%]
   7:powergres90-plperl     ########################################### [ 58%]
   8:powergres90-plpython   ########################################### [ 67%]
   9:powergres90-pltcl      ########################################### [ 75%]
  10:powergres90-test       ########################################### [ 92%]
  11:powergres90-mgr        ########################################### [100%]

最後に以下のメッセージが表示されれば、インストールは完了です。
```
Installation is completed successfully.
```
PowerGres を使用する(データベースを実行し、管理する)ユーザの ~/.bash_profile に以下の行を追加してください。
32bit OS の場合には
```
LD_LIBRARY_PATH=/opt/powergres90/lib:$LD_LIBRARY_PATH
PATH=/opt/powergres90/bin:$PATH
MANPATH=/opt/powergres90/share/man:$MANPATH
export LD_LIBRARY_PATH PATH MANPATH
```
64bit OS の場合には
```
LD_LIBRARY_PATH=/opt/powergres90/lib64:$LD_LIBRARY_PATH
PATH=/opt/powergres90/bin:$PATH
MANPATH=/opt/powergres90/share/man:$MANPATH
export LD_LIBRARY_PATH PATH MANPATH
```
データベースを使える状態にするには、サーバの登録（データベースクラスタの作成）、サービスの起動、という手順が必要です。詳しくは「PowerGres Managerマニュアル」を参照ください。

2 インストール後の構成

PowerGres のインストールが完了すると、以下の RPM パッケージがインストールされます。

powergres90: クライアントプログラムとライブラリ
powergres90-libs: クライアントから必要とされる共有ライブラリ
powergres90-server: サーバを生成して起動するのに必要なプログラム
powergres90-docs: ドキュメント
このマニュアルも /usr/share/doc/powergres90-docs-バージョン番号/manual ディレクトリにインストールされます。
powergres90-contrib: コントリビュートされたソースとバイナリ
powergres90-devel: 開発向けヘッダファイルとライブラリ
powergres90-plperl (サポート対象外): PL/Perl (Perl 手続き言語)
powergres90-plpython (サポート対象外): PL/Python (Python 手続き言語)
powergres90-pltcl (サポート対象外): PL/Tcl (Tcl 手続き言語)
powergres90-jdbc: JDBC ドライバ
powergres90-mgr: PowerGres Manager (管理ツール)
powergres90-mecab: 全文検索用の形態素解析ソフトmecab
powergres90-mecab-ipadic: mecab用の辞書

なおインストールされるパッケージは、Red Hat Enterprise Linux むけのものと CentOS むけのものとで共通となります。

3 アンインストールの手順

アンインストールスクリプトを実行します。
```
# /media/cdrom/uninstall.sh
```
アンインストールを確認するメッセージが表示されるので、よろしければ「yes」と入力します。
```
Do you uninstall PowerGres (yes/no): 
```
アンインストールが開始されます。
```
Uninstalling packages...
```
最後に以下のメッセージが表示されれば、アンインストールは完了です。
```
Uninstallation is completed successfully.
```