dropdb は既存の PostgreSQL データベースを削除します。 このコマンドを実行できるのは、データベースユーパユーザまたはデータベースの所有者のみです。
dropdb は、PostgreSQL の対話的ターミナル psql 経由で実行される SQL コマンド DROP DATABASE のシェルスクリプトラッパーです。したがって、これ以外の方法を使用して削除する場合との特別な違いはありません。このスクリプトから psql が参照できること、ターゲットのホスト上でデータベースサーバが稼働していることが必要です。また、psql と libpq のフロントエンドライブラリの、あらゆるデフォルトの設定や環境変数が適応されます。
dropdb は、下記のコマンドライン引数を受け付けます。
削除するデータベース名を指定します。このデータベースは、このシステム内に存在する PostgreSQL データベースでなければなりません。
dropdb が生成し、サーバに送信する問い合わせをエコー表示します。
削除を行なう前に、確認のためのプロンプトを表示します。
返答を表示させないようにします。
また dropdb は、以下のコマンドライン引数を接続パラメータとして受けつけます。
サーバが稼働しているマシンのホスト名を指定します。ホスト名がスラッシュから始まる場合、Unix ドメインソケット用のディレクトリとして使用されます。
サーバが接続を監視するインターネット TCP/IP ポートもしくは Unix ドメインソケットファイルの拡張子を指定します。
接続するためのユーザ名を指定します。
強制的にパスワードのプロンプトを表示します。
データベースの削除に成功した場合に表示されます。
何らかのものが正常に動作しなかった場合に表示されます。
エラー条件があれば、バックエンドのエラーメッセージが表示されます。この場合に表示されるメッセージについては、DROP DATABASE と psql を参照して下さい。
下記のコマンドは、デフォルトのデータベースサーバ上の demo データベースを削除します。
$ dropdb demo DROP DATABASE
下記のコマンドはホスト名 eden、ポート番号 5000 で動作しているサーバから demo データベースを削除します。その際、削除の確認、および、バックエンドに送られる問い合わせの表示を行います。
$ dropdb -p 5000 -h eden -i -e demo Database "demo" will be permanently deleted. Are you sure?(y/n) y DROP DATABASE "demo" DROP DATABASE