その他
ログ
デフォルトの設定では、PowerGres Plus サーバ (postmaster) のログは、データベースクラスタディレクトリ内の pg_log 以下にテキストファイルとして出力されるようになっています。 ただし、「サービスを起動した」といった情報は Windows のイベントログに出力されます。 また、設定でログ出力先を event_log に設定すると、PowerGres Plus サーバのログがすべてイベントログに出力されるようになります。
本節ではイベントログを見る手順を説明します。
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Windows のコントロールパネルから「システムとセキュリティ」を選択し、「管理ツール」以下の「イベントログの表示」をクリックします。
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「イベントビューア」が起動します。 この中で「Windows ログ」の「システム」からサービスに関するログが参照できます。 また、PowerGres のログをイベントログに出力させている場合には「アプリケーション」からログが参照できます。
PowerGres Plus のソースは「PowerGresPlus91」となります。 ソースを「PowerGresPlus91」でフィルタすることにより、PowerGres Plus のログのみを表示することができます。
core ダンプ
PostgreSQL では、データベースサーバのプロセスがクラッシュすると、OS がデータディレクトリに巨大な core ファイルを出力します。 このファイルは障害の調査には必要なものですが、データベースを格納するディスクの容量を圧迫してしまいます。
PowerGres Plus は、core ファイルを任意のディレクトリに格納できます。 また、出力するデータを限定することにより、core ファイルを小さくすることもできます。 この機能は、Windows のミニダンプ (またはクラッシュダンプ) でも利用できます。core ファイルを出力するディレクトリとサイズを制御するために次のパラメータが postgresql.conf に用意されています。
- core_directory (string)
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core ファイルの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。 パラメータを指定しない場合、データディレクトリが指定されたものとみなします。 このパラメータはサーバ起動時のみ設定可能です。
- core_contents (enum)
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core ファイルに含める内容を指定します。 none を指定した場合、core_directory の設定にかかわらず core ファイルをダンプしません。 minimum を指定した場合、共有メモリの内容を core ファイルにダンプしません。 full を指定した場合、すべての内容を core ファイルにダンプします。 デフォルトは minimum です。 このパラメータはサーバ起動時のみ設定可能です。
また、PowerGres Plus では確実に core を採取するために pg_ctl の -c オプションは無効となり、core_contents パラメータにのみ依存して core ファイルを採取します。
DB 情報取得ツール
DB 情報取得ツールは、PowerGres Plus に関するトラブル発生の際、調査 / 分析に必要なデータベース環境の情報を取得するためのツールです。
使用前の準備
DB 情報取得ツールの使用前に以下の設定を行ってください。
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環境変数 PATH に、(PowerGres Plus をインストールしたディレクトリ)\bin を追加します。
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環境変数 PGDATA に、データディレクトリを設定します。
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環境変数 PGPORT に、通信ポート番号を設定します。 (省略した場合は 5432 になります)
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PowerGres Plus を起動します。
PowerGres Plus が停止している場合、取得できる情報が限定されます。
使用方法
コマンドプロンプトを管理者として起動し、以下のコマンドを実行します。
>pgx_getenvdata.bat [情報取得間隔(秒) 情報取得回数] [/RANGE:イベントログの取得範囲(時間)]
DB 情報取得ツールが取得する情報の一部は、複数回繰り返して取得することが可能です。
そうする場合は、第一パラメタに情報を取得する間隔を指定し、第二パラメタに情報を取得する回数を指定します。 これらを両方とも省略した場合、1 回だけ情報を取得します。 片方だけを省略することはできません。
複数回繰り返して取得することができる情報は、性能情報とコネクション情報、ロック情報です。
オプションとして、イベントログ情報の取得範囲を指定可能です。 数値を時間単位で指定し、現在までの指定した時間以内のイベントログ情報を取得します。 省略した場合、現在までの 8 時間以内のイベントログ情報を取得します。
出力情報
DB 情報取得ツール実行時のカレントディレクトリに取得した情報を格納したフォルダ (envdt{月日時分}) を出力します。
旧バージョンからの移行
旧バージョンからの移行は、同一バージョン系列内の移行 (例えば、V9.1 から V9.1 Update 1) と、PowerGres Plus V9.1 より前のバージョンからの移行 (例えば、V5 から V9.1 Update 1) によって方法が異なります。
同一バージョン系列内の移行手順
同一バージョン系列内の移行の場合は、データベースクラスタや設定をそのまま引き継ぐことができるので、データのダンプ・リストアを行う必要はありません。 PowerGres Plus V9.1 を最新版にするだけで、データ、設定を引き継いで使用できます。
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PowerGres Plus V9.1 を最新版にアップデートします。
アップデートを行うには、アップデート先のバージョンに同梱の Setup.exe を実行します。 アップデートは、一部のオプション (インストール先のフォルダ選択等) が変更できないことを除き、基本的に インストール と同様の手順になります。
アップデートスクリプトを実行し、PowerGres Plus V9.1 を最新版にします。
- アップデート時の注意
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アップデートは PowerGres Plus のサービスを停止した状態で行ってください。 サービスが起動中の場合には、ファイルを更新できずにアップデートが失敗する場合があります。 アップデートに失敗した場合には、いったんアンインストールしてからインストールしなおす必要があります。
PowerGres Plus V9.1 より前のバージョンからの移行
PowerGres Plus V9.1 より前のバージョンから移行する場合、データベースクラスタや設定は、そのままでは引き継ぐことができません。 いったんダンプ (バックアップ) を取り、こちらを V9.1 にてリストアする必要があります。
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PowerGres Plus V9.1 をインストールします。
インストール方法については「インストールの手順」を参照して下さい。
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ダンプを取得します。
稼働中の旧バージョンのデータベースクラスタに対して、新バージョンの pg_dumpall を使用してダンプを取得します。 以下のように実行します。
> (新バージョンのインストール先)\bin\pg_dumpall -U postgres > dumpall.sql
この際、他のユーザがアクセスできないようにアクセス制限 (pg_hba.conf を編集する等) をして下さい。
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サービスを停止します。
旧バージョンの管理ツールにて、現在稼働中のサービスを停止します。 操作手順の詳細は管理ツールマニュアル「サービス」–「サービスの停止」を参照して下さい。
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新たにデータベースクラスタを作成します。
新バージョンの管理ツールにて、PowerGres Plus V9.1 のデータベースクラスタを新たに作成します。 操作手順の詳細は管理ツールマニュアル「サーバ」–「サーバの登録」–「データベースクラスタの新規作成」を参照して下さい。
なお、新データベースクラスタを旧データベースクラスタと同じディレクトリパスに作成する場合は、旧データベースクラスタは移行が完了するまで削除せずに退避させることを推奨します。
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新データベースクラスタでサービスを起動します。
新バージョンの管理ツールにて、新データベースクラスタでサービスを起動します。 操作手順の詳細は管理ツールマニュアル「サービス」–「サービスの開始」を参照して下さい。
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取得したダンプファイルからデータをリストアします。
新バージョンの管理ツールにて、ダンプファイルをリストアし、データを移行します。 操作手順の詳細は管理ツールマニュアル「バックアップ / リストア」–「リストア」を参照して下さい。
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設定の移行をします。
設定の移行は、旧バージョンと新バージョン間でパラメータが異なる場合があるので、手動で行います。 パラメータ差異などを確認した上で、旧バージョンの設定ファイルを参考に新バージョンにて、適切な設定を行って下さい。 設定については、管理ツールマニュアル「設定」を参照して下さい。
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旧バージョンをアンインストールします。
移行後は、旧バージョンのアンインストールを行ってください。 操作手順の詳細は、旧バージョンのマニュアル「アンインストールの手順」を参照して下さい。
textsearch_ja
textsearch_ja は形態素解析 (MeCab) を使用した日本語全文検索です。 機能の詳細につきましては textsearch_ja プロジェクトの ホームページ をご覧ください。
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拡張 textsearch_ja のインストール
psql コマンドラインより、以下を実行します。(\c はデータベース名指定)
=# \c (データベース名) データベース "(データベース名)" にユーザ"postgres"として接続しました。 =# CREATE EXTENSION textsearch_ja; CREATE EXTENSION
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動作確認
=# \encoding sjis =# SELECT to_tsvector('japanese', 'すもももももももものうち'); to_tsvector ----------------------- 'すもも':1 'もも':2,3 (1 行)
以上のように動作を確認することができます。 デフォルトの状態では UTF8 のデータベースで使用できます。
PostGIS
PostGIS は地理情報を取り扱うためのモジュールです。 機能の詳細につきましては PostGIS プロジェクトの ホームページ をご覧ください。 PostGIS を利用する場合にはインストール時に PostGIS を選択する必要があります。
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PostGIS のデータ型や関数を作成
psql コマンドラインより、以下を実行します。(\c はデータベース名指定)
=# \c (データベース名) データベース "(データベース名)" にユーザ"postgres"として接続しました。 =# \encoding UTF8 =# CREATE EXTENSION postgis; CREATE EXTENSION =# CREATE EXTENSION postgis_topology; CREATE EXTENSION
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動作確認
=# \d リレーションの一覧 スキーマ | 名前 | 型 | 所有者 ----------+-------------------+----------+---------- public | geography_columns | ビュー | postgres public | geometry_columns | ビュー | postgres public | raster_columns | ビュー | postgres public | raster_overviews | ビュー | postgres public | spatial_ref_sys | テーブル | postgres (5 行) =# SELECT postgis_version(); postgis_version --------------------------------------- 2.0 USE_GEOS=1 USE_PROJ=1 USE_STATS=1 (1 row)
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以上のように動作を確認することができます。
pgAdmin III
pgAdmin III はデータベースサーバの運用と管理を支援する GUI 管理ツールです。 機能の詳細につきましては pgAdmin III プロジェクトの ホームページ をご覧ください。 pgAdmin III を利用する場合にはインストール時に pgAdmin III を選択する必要があります。
pgAdmin III を起動するには、スタートメニューから「すべてのプログラム」を選択し、「PowerGresPlus91」内の「pgAdmin III」から「pgAdmin III」を選びます。
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SRA OSS, Inc. 日本支社
powergres-info@sraoss.co.jp - 販売・サポートに関するお問い合わせ
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SRA OSS, Inc. 日本支社
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