PostgreSQL Plus リファレンス |
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第1章 サーバアプリケーション |
pgx_rcvall - データベース格納ディレクトリ、テーブル空間および構成ファイルのリカバリ
pgx_rcvall [-B backupdir] [-D datadir] [{-e target_time [-x] | -p | -l}] |
pgx_dmpallコマンドでバックアップしたデータと保管済みWALを使用して、データベース格納ディレクトリ、テーブル空間および構成ファイルをリカバリします。
-B backupdir
バックアップ格納ディレクトリを指定します。
データベース格納ディレクトリが破壊されている場合、本オプションを省略することはできません。
-D datadir
データベース格納ディレクトリを指定します。
省略時は、環境変数 PGDATA が有効となります。
-e target_time [-x]
復旧時点を指定してリカバリする場合に指定します。本オプションを省略すると、最新の状態にリカバリされます。-pオプションと同時に指定することはできません。target_time
データを復旧する日時を指定します。指定形式は以下のとおりです。
'YYYY-MM-DD HH:MM:SS'-x
-eオプションに指定した時刻にコミットしたトランザクションをリカバリに含めない場合に指定します。
-p
データベース格納ディレクトリ、テーブル空間、および構成ファイルをバックアップ時点にリカバリする場合に指定します。-eオプションと同時に指定することはできません。
-l
pgx_dmpallコマンドで取得したバックアップ格納ディレクトリ配下のバックアップデータの情報を一覧で表示します。
-pオプションまたは-eオプションと同時に指定することはできません。
PGDATA
データベース格納ディレクトリを指定します。-Dオプションを使用して上書きすることができます。
PGPORT
データベースへ接続するためのポート番号を指定します。
0:正常終了
0以外:異常終了
バックアップデータの情報
Date
pgx_dmpallコマンドにより退避データを作成した年月日
Dir
バックアップデータが格納されている、バックアップ格納ディレクトリ配下のディレクトリ名
ディレクトリの命名形式:日時形式(YYYY-MM-DD_HH-MM-SS)
Status
pgx_dmpallコマンドのバックアップデータの状態
COMPLETE : 完了
INCOMPLETE : 未完了
コマンドの実行には、以下のことに注意してください。
以下は、データベース格納ディレクトリ、テーブル空間、および構成ファイルを復旧する例です。
C:\> pgx_rcvall -B D:\home\pgsql\Backupdir |
$ pgx_rcvall -B /home/pgsql/Backupdir |
以下は、“2007年3月20日 10時0分0秒”の時点にデータベース格納ディレクトリ、およびテーブル空間を復旧する例です。構成ファイルは、最後に取得した時点に復旧されます。
C:\> pgx_rcvall -B D:\home\pgsql\Backupdir -e '2007-03-20 10:00:00' |
$ pgx_rcvall -B /home/pgsql/Backupdir -e '2007-03-20 10:00:00' |
以下は、バックアップ格納ディレクトリに取得されているバックアップデータの情報を一覧で表示させる例です。
C:\> pgx_rcvall -l |
$ pgx_rcvall -l |
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