インストール
PowerGres HA Pacemaker 版をインストールします。 PowerGres HA Pacemaker 版のインストールでは、PowerGres、Pacemaker for PowerGres、それらのインストールに必要なパッケージをインストールします。
パッケージのインストール
PowerGres、Pacemaker for PowerGres のインストールに必要なパッケージをインストールします。 OS のインストール時にパッケージグループとしてベース (Base) のみを選択した場合にインストールが必要なパッケージは以下のとおりです。
- PowerGres
-
- Red Hat Enterprise Linux 6、CentOS 6 の場合
- libxslt
- tcl
- Red Hat Enterprise Linux 5、CentOS 5 の場合
- libxslt
- Red Hat Enterprise Linux 6、CentOS 6 の場合
- Pacemaker for PowerGres
-
- Red Hat Enterprise Linux 6、CentOS 6 の場合
- OpenIPMI
- OpenIPMI-libs
- PyXML
- gettext
- ipmitool
- libtool-ltdl
- libxslt
- lm_sensors-libs
- net-snmp-libs
- openhpi-libs
- perl-TimeDate
- Red Hat Enterprise Linux 5、CentOS 5 の場合
- ipmitool
- libtool-ltdl
- libxslt
- lm_sensors
- openhpi-libs
- perl-TimeDate
- Red Hat Enterprise Linux 6、CentOS 6 の場合
上記のパッケージがインストールされていない場合には、OS のインストールメディアや Yum でインストールします。 パッケージは OS によって異なります。 また、アーキテクチャ別にパッケージが存在する場合には、OS と同じアーキテクチャのパッケージをインストールします。
パッケージのインストールは以下の手順で行います。 操作はすべてのノードで root ユーザによって行います。 詳細については OS のドキュメントを参照してください。
インストールメディアなど、パッケージを直接インストールする場合には、パッケージのファイル名を指定して rpm コマンドを実行します。
# rpm -ivh OpenIPMI-2.0.16-14.el6.x86_64.rpm OpenIPMI-libs-2.0.16-14.el6.x86_64.rpm PyXML-0.8.4-19.el6.x86_64.rpm ipmitool-1.8.11-13.el6.1.x86_64.rpm openhpi-libs-2.14.1-3.el6.x86_64.rpm perl-TimeDate-1.16-11.1.el6.noarch.rpm 警告: OpenIPMI-2.0.16-14.el6.x86_64.rpm: ヘッダ V3 RSA/SHA256 Signature, key ID fd431d51: NOKEY 準備中... ########################################### [100%] 1:OpenIPMI-libs ########################################### [ 17%] 2:OpenIPMI ########################################### [ 33%] 3:perl-TimeDate ########################################### [ 50%] 4:openhpi-libs ########################################### [ 67%] 5:ipmitool ########################################### [ 83%] 6:PyXML ########################################### [100%]
Yum でインストールする場合には、パッケージ名を指定して yum コマンドを実行します。
# yum install OpenIPMI OpenIPMI-libs PyXML ipmitool openhpi-libs perl-TimeDate Loaded plugins: product-id, refresh-packagekit, security, subscription-manager Setting up Install Process Resolving Dependencies (省略) Installed: OpenIPMI.x86_64 0:2.0.16-14.el6 OpenIPMI-libs.x86_64 0:2.0.16-14.el6 PyXML.x86_64 0:0.8.4-19.el6 ipmitool.x86_64 0:1.8.11-14.el6_4.1 openhpi-libs.x86_64 0:2.14.1-3.el6_4.3 perl-TimeDate.noarch 1:1.16-11.1.el6 Complete!
PowerGres のインストール
PowerGres on Linux HA Pacemaker 版の場合には PowerGres on Linux、PowerGres Plus HA Pacemaker 版の場合には PowerGres Plus (Linux 版) をインストールします。 PowerGres Plus (Linux 版) については PowerGres Plus (Linux 版) のインストール を参照してください。
PowerGres on Linux のインストール
PowerGres on Linux のインストールは以下の手順で行います。 操作はすべてのノードで root ユーザによって行います。 詳細については PowerGres on Linux マニュアル を参照してください。
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インストールメディアでインストールする場合には、メディアを CD ドライブにセットして適当なディレクトリにマウントします。
# mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /mnt/cdrom
/dev/cdrom には CD ドライブのデバイス、/mnt/cdrom にはマウント先のディレクトリを指定します。 マウント先のディレクトリはあらかじめ作成しておく必要があります。
自動マウントが有効な場合には、メディアを CD ドライブにセットすると自動的にマウントされます。 自動マウントの設定によってはメディア上の実行ファイルを実行できない場合があります。 そのため、メディア上の実行ファイルを実行できるように exec オプションを指定して再マウントします。
# mount -o exec,remount /dev/cdrom
アーカイブファイルでインストールする場合には、アーカイブファイルを適当なディレクトリに展開します。
# tar -xzf powergres-9.1update2.tar.gz
powergres-9.1update2.tar.gz にはアーカイブファイルを指定します。 ファイル名はバージョンによって異なります。 アーカイブファイルを展開するとディレクトリが作成されます。 ディレクトリ名はファイル名から拡張子 .tar.gz を取り除いたものです。
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メディアをマウントしたディレクトリ、またはアーカイブファイルを展開して作成されたディレクトリに移動します。
# cd /mnt/cdrom
/mnt/cdrom にはメディアをマウントしたディレクトリ、またはアーカイブファイルを展開して作成されたディレクトリを指定します。
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インストールスクリプト install.sh を実行します。
# ./install.sh
-
使用許諾契約書が表示されます。
本ソフトウェアプログラムは、以下の「使用許諾契約書」の条件にしたがって 使用許諾されます。したがって、必ず本製品をインストールする前に「使用許 諾契約書」の条件をお読みいただきお客様に同意していただくことが必要です。 (省略) (3) 本ソフトウェアが第三者の権利を侵害していないこと。 --続ける--
Enter キーを押すと下にスクロールします。 最後までスクロールして使用許諾契約書を確認します。
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使用許諾契約書に同意する場合には yes、同意しない場合には no と入力します。
Do you accept the end user software license agreement (yes/no): yes
no と入力するとインストールが中断されます。 インストールするには使用許諾契約書に同意していただく必要があります。
-
ライセンスキーを入力します。
Please enter your license key (XXXX-XXXX-XXXX-XXXX): XXXX-XXXX-XXXX-XXXX License key accepted.
ライセンスキーはパッケージに同梱の使用許諾契約書に記載されています。
-
共有メモリに関するカーネルパラメータがチェックされます。
Checking the kernel parameters... kernel.shmmax: Current setting value.... 68719476736 Required minimum value... 259229696 kernel.shmall: Current setting value.... 4294967296 Required minimum value... 63288
-
パッケージのインストールが開始されます。
Installing packages... 準備中... ########################################### [100%] 1:powergres91-libs ########################################### [ 7%] 2:powergres91 ########################################### [ 14%] 3:powergres91-server ########################################### [ 21%] 4:powergres91-mecab ########################################### [ 29%] 5:powergres91-docs ########################################### [ 36%] 6:powergres91-contrib ########################################### [ 43%] 7:powergres91-devel ########################################### [ 50%] 8:powergres91-plperl ########################################### [ 57%] 9:powergres91-plpython ########################################### [ 64%] 10:powergres91-pltcl ########################################### [ 71%] 11:powergres91-jdbc ########################################### [ 79%] 12:powergres91-test ########################################### [ 86%] 13:powergres91-mecab-ipadi########################################### [ 93%] 14:powergres91-mgr ########################################### [100%]
-
インストールが完了します。
Installation completed successfully.
-
環境変数 PATH の設定を行います。
コマンドを絶対パスで入力しなくて済むように、コマンドの格納先のディレクトリ /opt/powergres91/bin を環境変数 PATH に追加します。 コマンドは基本的に PowerGres のスーパーユーザ (デフォルトでは postgres ユーザ) で実行するため、PowerGres のスーパーユーザの bash の設定ファイル ~/.bash_profile を編集します。
export PATH=/opt/powergres91/bin:$PATH
次に Pacemaker for PowerGres をインストールします。 Pacemaker for PowerGres については Pacemaker for PowerGres のインストール を参照してください。
PowerGres Plus (Linux 版) のインストール
PowerGres Plus (Linux 版) のインストールは以下の手順で行います。 操作はすべてのノードで root ユーザによって行います。 詳細については PowerGres Plus (Linux 版) マニュアル を参照してください。
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インストールメディアでインストールする場合には、メディアを CD ドライブにセットして適当なディレクトリにマウントします。
# mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /mnt/cdrom
/dev/cdrom には CD ドライブのデバイス、/mnt/cdrom にはマウント先のディレクトリを指定します。 マウント先のディレクトリはあらかじめ作成しておく必要があります。
自動マウントが有効な場合には、メディアを CD ドライブにセットすると自動的にマウントされます。 自動マウントの設定によってはメディア上の実行ファイルを実行できない場合があります。 そのため、メディア上の実行ファイルを実行できるように exec オプションを指定して再マウントします。
# mount -o exec,remount /dev/cdrom
アーカイブファイルでインストールする場合には、アーカイブファイルを適当なディレクトリに展開します。
# tar -xzf powergresplus-9.1.tar.gz
powergresplus-9.1.tar.gz にはアーカイブファイルを指定します。 ファイル名はバージョンによって異なります。 アーカイブファイルを展開するとディレクトリが作成されます。 ディレクトリ名はファイル名から拡張子 .tar.gz を取り除いたものです。
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メディアをマウントしたディレクトリ、またはアーカイブファイルを展開して作成されたディレクトリに移動します。
# cd /mnt/cdrom
/mnt/cdrom にはメディアをマウントしたディレクトリ、またはアーカイブファイルを展開して作成されたディレクトリを指定します。
-
インストールスクリプト install.sh を実行します。
# ./install.sh
-
使用許諾契約書が表示されます。
本ソフトウェアプログラムは、以下の「使用許諾契約書」の条件にしたがって 使用許諾されます。したがって、必ず本製品をインストールする前に「使用許 諾契約書」の条件をお読みいただきお客様に同意していただくことが必要です。 (省略) (3) 本ソフトウェアが第三者の権利を侵害していないこと。 --続ける--
Enter キーを押すと下にスクロールします。 最後までスクロールして使用許諾契約書を確認します。
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使用許諾契約書に同意する場合には yes、同意しない場合には no と入力します。
Do you agree to the license terms (yes/no): yes
no と入力するとインストールが中断されます。 インストールするには使用許諾契約書に同意していただく必要があります。
-
ライセンスキーを入力します。
Please enter the license key (XXXX-XXXX-XXXX-XXXX): XXXX-XXXX-XXXX-XXXX
ライセンスキーはパッケージに同梱の使用許諾契約書に記載されています。
-
共有メモリに関するカーネルパラメータがチェックされます。
Checking kernel parameters... kernel.shmmax: 68719476736 (no need for change) kernel.shmall: 4294967296 (no need for change) Changing kernel parameters... Skipped.
-
パッケージのインストールが開始されます。
Installing packages... 準備中... ########################################### [100%] 1:powergresplus91-libs ########################################### [ 7%] 2:powergresplus91 ########################################### [ 14%] 3:powergresplus91-server ########################################### [ 21%] 4:powergresplus91-mecab ########################################### [ 29%] 5:powergresplus91-contrib########################################### [ 36%] 6:powergresplus91-plperl ########################################### [ 43%] 7:powergresplus91-plpytho########################################### [ 50%] 8:powergresplus91-pltcl ########################################### [ 57%] 9:powergresplus91-test ########################################### [ 64%] 10:powergresplus91-devel ########################################### [ 71%] 11:powergresplus91-mgr ########################################### [ 79%] 12:powergresplus91-mecab-i########################################### [ 86%] 13:powergresplus91-jdbc ########################################### [ 93%] 14:powergresplus91-docs ########################################### [100%]
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ライセンスキーがインストールされます。
Installing license key... Done.
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インストールが完了します。
PowerGres Plus V9.1 installation completed.
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環境変数 PATH の設定を行います。
コマンドを絶対パスで入力しなくて済むように、コマンドの格納先のディレクトリ /opt/powergresplus91/bin を環境変数 PATH に追加します。 コマンドは基本的に PowerGres のスーパーユーザ (デフォルトでは postgres ユーザ) で実行するため、PowerGres のスーパーユーザの bash の設定ファイル ~/.bash_profile を編集します。
export PATH=/opt/powergresplus91/bin:$PATH
Pacemaker for PowerGres のインストール
Pacemaker for PowerGres のインストールは以下の手順で行います。 操作はすべてのノードで root ユーザによって行います。
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インストールメディアでインストールする場合には、メディアを CD ドライブにセットして適当なディレクトリにマウントします。
# mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /mnt/cdrom
/dev/cdrom には CD ドライブのデバイス、/mnt/cdrom にはマウント先のディレクトリを指定します。 マウント先のディレクトリはあらかじめ作成しておく必要があります。
自動マウントが有効な場合には、メディアを CD ドライブにセットすると自動的にマウントされます。
アーカイブファイルでインストールする場合には、アーカイブファイルを適当なディレクトリに展開します。
# tar -xzf powergres-pacemaker-1.0.0.tar.gz
powergres-pacemaker-1.0.0.tar.gz にはアーカイブファイルを指定します。 ファイル名はバージョンによって異なります。 アーカイブファイルを展開するとディレクトリが作成されます。 ディレクトリ名はファイル名から拡張子 .tar.gz を取り除いたものです。
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メディアをマウントしたディレクトリ、またはアーカイブファイルを展開して作成されたディレクトリに移動します。
# cd /mnt/cdrom
/mnt/cdrom にはメディアをマウントしたディレクトリ、またはアーカイブファイルを展開して作成されたディレクトリを指定します。
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インストールスクリプト install.sh を実行します。
# ./install.sh
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使用許諾契約書が表示されます。
本ソフトウェアプログラムは、以下の「使用許諾契約書」の条件にしたがって 使用許諾されます。したがって、必ず本製品をインストールする前に「使用許 諾契約書」の条件をお読みいただきお客様に同意していただくことが必要です。 (省略) 2. いかなる場合においても、本契約に基づく SRA OSS, Inc. の責任は、本ソ フトウェアの使用許諾の対価として SRA OSS, Inc. が受領した金額を上限 --続ける--(65%)
Enter キーを押すと下にスクロールします。 最後までスクロールして使用許諾契約書を確認します。
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使用許諾契約書に同意する場合には y、同意しない場合には n と入力します。
Do you agree to the above license terms (y/n): y
n と入力するとインストールが中断されます。 インストールするには使用許諾契約書に同意していただく必要があります。
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パッケージのインストールが開始されます。
Installing packages... 準備中... ########################################### [100%] 1:powergres-cluster-glue-########################################### [ 7%] 2:powergres-heartbeat-lib########################################### [ 14%] 3:powergres-cluster-glue ########################################### [ 21%] 4:powergres-resource-agen########################################### [ 29%] 5:powergres-heartbeat ########################################### [ 36%] 6:powergres-corosynclib ########################################### [ 43%] 7:powergres-corosync ########################################### [ 50%] 8:powergres-pacemaker-lib########################################### [ 57%] 9:powergres-libesmtp ########################################### [ 64%] 10:powergres-pacemaker ########################################### [ 71%] 11:powergres-drbd84-utils ########################################### [ 79%] 12:kmod-powergres-drbd84 ########################################### [ 86%] Working. This may take some time ... Done. 13:powergres-pm_extras ########################################### [ 93%] 14:powergres-pwg_clumgr ########################################### [100%]
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インストールが完了します。
Pacemaker for PowerGres successfully installed.