サーバ
管理ツールで管理するデータベースサーバの登録や削除をします。
サーバの登録
サーバの登録では、データベースクラスタの新規作成、既存データベースクラスタの取り込み、旧バージョンからデータを移行して作成、リモートサーバの登録 を行うことができます。
データベースクラスタの新規作成
データベースクラスタと呼ばれる、データ格納領域を作成・初期化します。
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「サーバ」から「サーバを登録」を選択します。
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サーバ情報を入力します。
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「ラベル」の欄にサーバの名前を入力します。
ラベルは、管理ツールでサーバを識別するのに使われます。 また、Windows ではこれがサービス名になります。
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「ポート」の欄にポート番号を入力します。
ポートは、デフォルトでは 5432 になっています。
- 注意
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ここで登録したポート番号は、基本的にはあとで変更ができません。 postgresql.conf を直接編集して port を変更しても、サーバ登録時のポート番号が使用されます。
もし変更が必要になった場合は、サーバを削除して再登録する際に変更後のポート番号を指定してください。
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「ローカルのサーバを管理」が選択されていることを確認します。
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「進む」ボタンをクリックします。
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「データベースディレクトリ」の欄に、データベースディレクトリを作りたいディレクトリを絶対パスで入力 (あるいは選択) します。
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「新規データベースクラスタを作成」にチェックを入れます。
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「進む」ボタンをクリックします。
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「文字エンコーディング」の欄に文字エンコーディングを入力します。
この設定がデータベースのデフォルトの文字エンコーディングとなります。 日本語を使うには「UTF8」または「EUC_JP」を使用するのが一般的です。
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「スーパユーザ名」の欄にスーパユーザに指定しようとしているユーザの名前を入力します。
スーパーユーザ名は、デフォルトでは postgres です。
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「パスワード」、「パスワード (再確認)」の欄にパスワードを入力します。
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「パラメータチューニングも実施する」をチェックすると、データベースクラスタの作成後に postgresql.conf 内のパラメータのチューニングも行います。
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「進む」ボタンをクリックします。
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(Windows のみ) データベースクラスタ作成操作 (initdb) を行うユーザを指定します。
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問題がなければ、新規データベースクラスタが作成され、以下のように登録したサーバ情報が表示されます。
- 作成できない場合のヒント
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データベースクラスタ作成 (initdb) に失敗することがあります。 よくあるのは実行したユーザに指定したディレクトリのアクセス権限がないというケースです。
失敗した理由は PowerGres Manager のログファイルに出力されます。 ログファイルは以下のパスに作成されるの、その内容を確認してください。
- Windows の場合
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%APPDATA%\PowerGres91\powergres-mgr91.log
- Linux の場合
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$HOME/.powergres91/powergres-mgr91.log
Windows の場合の %APPDATA% はユーザのアプリケーションデータを格納するフォルダを表します。 Windows 7 の場合には、通常、C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roaming になります。 Linux の場合の $HOME はユーザのホームディレクトリを表します。
- 接続認証のヒント
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管理ツールからデータベースクラスタを作成した場合、データベースへの接続にパスワード認証が必要になるように設定されます。 設定を変更するには設定ファイル pg_hba.conf を編集する必要があります。 管理ツールから pg_hba.conf を編集する方法については「設定」の「接続認証 (pg_hba.conf)」を参照してください。
既存データベースクラスタの取り込み
すでに作成済みのデータベースクラスタを取り込むことによって、そのデータベースクラスタを管理することができます。
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「サーバ」から「サーバを登録」を選択します。
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サーバ情報を入力します。
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「ラベル」の欄にサーバの名前を入力します。
ラベルは、管理ツールでサーバを識別するのに使われます。 また、Windowsではこれがサービス名になります。
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「ポート」の欄にポート番号を入力します。
ポートは、デフォルトでは 5432 になっています。
- 注意
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ここで登録したポート番号は、基本的にはあとで変更ができません。 postgresql.conf を直接編集して port を変更しても、サーバ登録時のポート番号が使用されます。
もし変更が必要になった場合は、サーバを削除して 再登録する際に変更後のポート番号を指定してください。
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「ローカルのサーバを管理」が選択されていることを確認します。
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「進む」ボタンをクリックします。
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「データベースディレクトリ」の欄に、データベースディレクトリが存在するディレクトリを絶対パスで入力 (あるいは選択) します。
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「既存のデータベースクラスタを使用」にチェックを入れます。
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「進む」ボタンをクリックします。
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「OK」ボタンをクリックします。
問題がなければ、以下のように登録したサーバ情報が表示されます。
旧バージョンからデータを移行して作成
PowerGres V9.0、PostgreSQL 9.0 のデータをダンプ・リストアを行わずに PowerGres 9.1 に移行できます。 PowerGres V9.0、PostgreSQL 9.0 より前のバージョンからの移行や、異なるアーキテクチャ (Windows と Linux、32 ビットと 64 ビット、など) 間の移行には対応していません。
データの移行時にはデータベースサーバの停止が必要となりますが、データのダンプ・リストアを行った場合と比べて高速に移行できます。
機能としては PostgreSQL 8.3、8.4 からのデータ移行にも対応していますが、PowerGres V9.0、PostgreSQL 9.0 でデータ形式に関するコンパイル時のオプションが変更されたため、移行元のバージョンで PowerGres V9.1 と同じオプション (--disable-integer-datetimes) が指定されていないと移行できません。
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「サーバ」から「サーバを登録」を選択します。
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サーバ情報を入力します。
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「ラベル」の欄にサーバの名前を入力します。
ラベルは、管理ツールでサーバを識別するのに使われます。 また、Windows ではこれがサービス名になります。
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「ポート」の欄にポート番号を入力します。
ポートは、デフォルトでは 5432 になっています。 移行元と同じポート番号を入力してください。
- 注意
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ここで登録したポート番号は、基本的にはあとで変更ができません。 postgresql.conf を直接編集して port を変更しても、サーバ登録時のポート番号が使用されます。
もし変更が必要になった場合は、サーバを削除して 再登録する際に変更後のポート番号を指定してください。
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「ローカルのサーバを管理」が選択されていることを確認します。
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「進む」ボタンをクリックします。
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「データベースディレクトリ」の欄に、移行先のデータベースディレクトリを絶対パスで入力 (あるいは選択) します。
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「旧バージョンからデータを移行して作成」にチェックを入れます。
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「進む」ボタンをクリックします。
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移行元のソフトウェアを選択します。
「PowerGres V9.0 から」を選択すると、「bin ディレクトリ」にデフォルトのディレクトリが入力されます。
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「bin ディレクトリ」の欄に、旧バージョンの PowerGres (PostgreSQL) のバイナリが存在するディレクトリを絶対パスで入力 (あるいは選択) します。
PowerGres をデフォルト以外のディレクトリにインストールしている場合や、PostgreSQL からデータの移行を行う場合には、入力する必要があります。
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「データベースディレクトリ」の欄に、旧バージョンのデータベースディレクトリが存在するディレクトリを絶対パスで入力 (あるいは選択) します。
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「進む」ボタンをクリックします。
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「文字エンコーディング」の欄に文字エンコーディングを入力します。
この設定がデータベースのデフォルトの文字エンコーディングとなります。 日本語を使うには「UTF8」または「EUC_JP」を使用するのが一般的です。
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「スーパユーザ名」の欄にスーパユーザに指定しようとしているユーザの名前を入力します。
スーパーユーザ名は、デフォルトでは postgres です。 移行元のスーパーユーザと同じ名前を入力してください。
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「パスワード」、「パスワード (再確認)」の欄にパスワードを入力します。
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「パラメータチューニングも実施する」をチェックすると、データベースクラスタの作成後に postgresql.conf 内のパラメータのチューニングも行います。
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「進む」ボタンをクリックします。
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(Windows のみ) データベースクラスタ作成操作 (initdb) を行うユーザを指定します。
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データの移行が開始されます。
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問題がなければ、以下のように登録したサーバ情報が表示されます。
リモートサーバの登録
PowerGres Manager とは異なるホスト上で動作する PowerGres をリモートサーバとして登録します。 リモートサーバとして登録した場合には、PowerGres Manager の一部の機能しか使用できません。
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「サーバ」から「サーバを登録」を選択します。
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サーバ情報を入力します。
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「ラベル」の欄にサーバの名前を入力します。
ラベルは、管理ツールでサーバを識別するのに使われます。 また、Windows ではこれがサービス名になります。
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「サーバ」の欄に PowerGres の動作するホスト名または IP アドレスを入力します。
- 注意
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リモートサーバを登録する前にサービスを開始しておく必要があります。 また、デフォルトではリモートホストからの接続を受け付けるようになっていないため、「listen_addresses」パラメータや接続認証の設定を行っておく必要があります。
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「ポート」の欄にポート番号を入力します。
ポートは、デフォルトでは 5432 になっています。
- 注意
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ここで登録したポート番号は、基本的にはあとで変更ができません。 postgresql.conf を直接編集して port を変更しても、サーバ登録時のポート番号が使用されます。
もし変更が必要になった場合は、サーバを削除して再登録する際に変更後のポート番号を指定してください。
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「リモートのサーバを管理」が選択されていることを確認します。
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「進む」ボタンをクリックします。
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「OK」ボタンをクリックします。
問題がなければ、以下のように登録したサーバ情報が表示されます。
サーバの削除
管理ツールからサーバを削除します。
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サーバの一覧から、削除したいサーバのラベルを選択します。
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「サーバ」から「サーバの削除」を選択します。
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確認が出ますので、よろしければ「OK」ボタンをクリックします。
「データベースディレクトリも同時に削除する」をチェックすると、サーバの削除時にデータベースディレクトリも同時に削除します。 データベースディレクトリを削除する場合には、あらかじめ削除するサーバのサービスを停止しておく必要があります。
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サーバの一覧からサーバが削除されます。
- ヒント
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ここでいうサーバの削除とは、管理ツールの管理対象から外すということです。 「データベースディレクトリも同時に削除する」をチェックしなければ、データベースクラスタのディレクトリは削除されません。
また、サービスが稼動中であってもサーバを削除できますし、その場合にサービスが停止することはありません。 Windows では、サービス稼働中にサーバを削除した場合、サービスの停止後に Windows サービスが解除されます。
サービスが稼動中のままサーバを削除した場合、対象のデータベースクラスタを完全に取り除くには、サービスを停止 して、管理ツールから削除をして、データベースクラスタのディレクトリを OS の機能を使って削除する、という手順を行います。