PowerGres 6.2 では、ベースとなる PostgreSQL のバージョンが変わりました。
6.2 では PostgreSQL 8.3.8 をベースにしています。
PowerGres 6.1 では、ベースとなる PostgreSQL のバージョンが変わりました。
6.1 では PostgreSQL 8.3.7 をベースにしています。
PowerGres では PostgreSQL とは異なる仕様にしている点が、以下に記すよう に幾つかあります。
また、PowerGres on Windows 6.0 では、ベースとなる PostgreSQL のバージョ ンも変わりました。5.1.1 は PostgreSQL 8.2.6 がベースですが、6.0 では PostgreSQL 8.3.5 です。このベースバージョンの変更に伴い、さらに以下の ような変更を施しています。
PostgreSQL の contrib モジュールのうち、以下を同梱するようにしました。
モジュール名 | 用途 |
---|---|
dict_int | 全文検索用の数字に関する辞書テンプレート |
dict_xsyn | 全文検索用の拡張類義語に関する辞書テンプレート |
oid2name | PostgreSQL の物理ファイルを対応するテーブル名に変換する |
spi | SPI などのトリガ用の関数 |
pageinspect | デバッグのためにデータベースのページを調査する |
pg_buffercache | 共有バッファキャッシュで現在どんなクエリを実行中かを確認する |
pg_freespacemap | 空き領域マップ(FSM)を検査する |
pg_standby | PITR によるウォームスタンバイ構成のためのサンプル |
pg_trgm | 類似文字列の検索に有用な関数・演算子 |
pgbench | ベンチマーク試験を行う |
pgstattuple | 不要タプルや空き領域を検査する各種関数 |
test_parser | 全文検索用のパーサのサンプル |
従来の管理ツールを刷新し、以下の機能を強化しました。
管理ツールで、新設したパラメタは次の通りです。
名称 | 意味 | デフォルト値 |
---|---|---|
archive_mode | アーカイブの可否 | off |
autovacuum_max_worker | autovacuum プロセスの最大プロセス数 | 3 |
bgwriter_lru_multiplier | バックグラウンド書き込みプロセスの LRU 書き込みバッファ数の乗数 | 2.0 |
default_text_search_config | 全文検索で扱うデフォルトの言語名 | pg_catalog.english |
log_autovacuum_min_duration | 指定した時間以上かかった、autovacuum プロセスの VACUUM 実行時間のロギング | -1 |
log_checkpoints | チェックポイントの実行のロギング | off |
log_lock_waits | ロック待ち発生のロギング | off |
log_temp_files | 一時ファイル使用のロギング | off |
synchronous_commit | 同期コミット設定 | on |
synchronize_seqscans | 同期シーケンシャルスキャンの設定 | on |
管理ツールで名前を変更したパラメタは、次のとおりです。
PostgreSQL 8.2 | PostgreSQL 8.3 | 意味 |
---|---|---|
redirect_stderr | logging_collector | stderr または CSV 出力からログファイルへリダイレクトする |
stats_command_string | track_activities | 実行中のコマンドを統計情報収集プロセスに送る |
stats_block_level、stats_row_level | track_counts (2 つのパラメータを統合) | データベースの活動についての統計情報の収集を有効にする |
管理ツールで、廃止したパラメタは次の通りです。
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