その他
自動起動の設定
システムの起動時に PowerGres を自動的に起動するように設定する手順は以下のとおりです。 設定は root ユーザで行う必要があります。
RHEL / CentOS 7.x の場合
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以下の設定ファイルを作成し、データベースディレクトリとポートを指定します。
/etc/systemd/system/(サービス名).service
例えば、データベースディレクトリが /var/lib/pgsql/9.6/data、ポートが 5432 であれば、以下のように設定ファイルを編集します。
.include /lib/systemd/system/powergres96.service [Service] Environment=PGDATA=/var/lib/pgsql/9.6/data Environment=PGPORT=5432
- 以下のコマンドを実行し、システムのサービスとして登録します。
# systemctl enable (サービス名) ln -s '/etc/systemd/system/(サービス名).service' '/etc/systemd/system/multi-user.target.wants/(サービス名).service'
複数の自動起動を設定するには、異なるサービス名を指定し、上記と同じ手順で行います。
自動起動の設定が有効になっているかどうかを確認するには、以下のコマンドを実行します。
# systemctl is-enabled (サービス名) enabled
自動起動の設定を解除するには、以下のコマンドを実行します。
# systemctl disable (サービス名) rm '/etc/systemd/system/multi-user.target.wants/(サービス名).service'
RHEL / CentOS 6.x の場合
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以下の設定ファイルを作成し、データベースディレクトリとポートを指定します。
/etc/sysconfig/powergres96/powergres96
例えば、データベースディレクトリが /var/lib/pgsql/9.6/data、ポートが 5432 であれば、以下のように設定ファイルを編集します。
PGDATA=/var/lib/pgsql/9.6/data PGPORT=5432
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以下のコマンドを実行し、システムのサービスとして登録します。
# chkconfig powergres96 on
複数の自動起動を設定するには、以下のように、起動スクリプトのシンボリックリンクを適当な名前で作成し、シンボリックリンクと同名の設定ファイルにデータディレクトリとポートを指定し、システムのサービスとして追加して登録します。
# ln -s /etc/rc.d/init.d/powergres96 /etc/rc.d/init.d/powergres96-secondary # vi /etc/sysconfig/powergres96/powergres96-secondary # cat /etc/sysconfig/powergres96/powergres96-secondary PGDATA=/var/lib/pgsql/9.6/data2 PGPORT=5433 # chkconfig --add powergres96-secondary # chkconfig powergres96-secondary on
自動起動の設定が有効になっているかどうかを確認するには、以下のコマンドを実行します。 コマンドの引数にはシステムのサービス名、つまり、起動スクリプトのファイル名を指定します。
# chkconfig --list powergres96 powergres96 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
0 から 6 までの数字はシステムのランレベルを表しており、ランレベルごとに自動起動の設定が有効になっているかどうかが on / off で表示されます。
自動起動の設定を解除するには、以下のコマンドを実行します。
# chkconfig powergres96 off
旧バージョンからの移行
旧バージョンからの移行は、同一バージョン系列内の移行 (例えば、V9.6 から V9.6 Update 1) と、PowerGres V9.6 より前のバージョンからの移行 (例えば、V9.1 から V9.6) によって方法が異なります。
同一バージョン系列内の移行手順
同一バージョン系列内の移行の場合は、データベースクラスタや設定をそのまま引き継ぐことができるので、データのダンプ・リストアを行う必要はありません。 PowerGres V9.6 を最新版にするだけで、データ、設定を引き継いで使用できます。
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アップデートスクリプトを実行し、PowerGres V9.6 を最新版にします。
# sh (CD-ROMをマウントしたディレクトリ)/update.sh
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使用許諾契約書の内容が表示されます。 よくお読みの上、同意される場合は「yes」と入力します。
Do you agree to the license terms (yes/no): yes
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パッケージがアップデートされます。
Updating packages... 準備しています... ################################# [100%] 更新中 / インストール中... 1:powergres96-libs-9.6.12-1.el7 ################################# [ 6%] 2:powergres96-9.6.12-1.el7 ################################# [ 13%] 3:powergresadmin-1.4.1-1.el7 ################################# [ 19%] 4:powergresadmin-devel-1.4.1-1.el7 ################################# [ 25%] 5:powergres96-contrib-9.6.12-1.el7 ################################# [ 31%] 6:powergres96-devel-9.6.12-1.el7 ################################# [ 38%] 7:powergres96-server-9.6.12-1.el7 ################################# [ 44%] 8:powergres96-docs-9.6.12-1.el7 ################################# [ 50%] 整理中 / 削除中... 9:powergres96-server-9.6.5-1.el7 ################################# [ 56%] 10:powergres96-devel-9.6.5-1.el7 ################################# [ 63%] 11:powergres96-contrib-9.6.5-1.el7 ################################# [ 69%] 12:powergresadmin-devel-1.2.1-1.el7 ################################# [ 75%] 13:powergres96-9.6.5-1.el7 ################################# [ 81%] 14:powergresadmin-1.2.1-1.el7 ################################# [ 88%] 15:powergres96-libs-9.6.5-1.el7 ################################# [ 94%] 16:powergres96-docs-9.6.5-1.el7 ################################# [100%] Changing configuration for administration tool... Done.
以下の警告が出力される場合がありますが、とくに問題はないので無視してください。
警告: /etc/sysconfig/powergres96/pwg_license_key.conf は /etc/sysconfig/powergres96/pwg_license_key.conf.rpmnew として作成されました。
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以下のメッセージが表示されれば、アップデートは完了です。
PowerGres on Linux 9.6 update completed.
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サービスを再起動します。
管理ツールよりサービスの再起動を行います。操作手順の詳細は PowerGres Administration Tool マニュアルの「サーバの再起動」を参照して下さい。
PowerGres V9.6 より前のバージョンからの移行
PowerGres V9.6 より前のバージョンから移行する場合、データベースクラスタや設定は、そのままでは引き継ぐことができません。 いったんダンプ (バックアップ) を取り、こちらを V9.6 にてリストアする必要があります。
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PowerGres V9.6 をインストールします。
インストール方法については「インストールの手順」を参照して下さい。
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ダンプを取得します。
稼働中の旧バージョンのデータベースクラスタに対して、新バージョンの pg_dumpall を使用してダンプを取得します。 以下のように実行します。
$ /opt/powergres96/bin/pg_dumpall -h localhost -U postgres > dumpall.sql
この際、他のユーザがアクセスできないようにアクセス制限 (pg_hba.conf を編集する等) をして下さい。
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現在稼働中のサービスを停止します。
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新たにデータベースクラスタを作成します。
PowerGres V9.6 のデータベースクラスタを新たに作成します。 管理ツールで行う場合、PowerGres Administration Tool マニュアル「サーバの作成」を参照して下さい。
なお、新データベースクラスタを旧データベースクラスタと同じディレクトリパスに作成する場合は、旧データベースクラスタは移行が完了するまで削除せずに退避させることを推奨します。
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新データベースクラスタでサービスを起動します。
管理ツールで行う場合、PowerGres Administration Tool マニュアル「サーバの起動」を参照して下さい。
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取得したダンプファイルからデータをリストアします。
ダンプファイルをリストアし、データを移行します。 管理ツールで行う場合、PowerGres Administration Tool マニュアル「バックアップ・リストア」を参照して下さい。
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設定の移行をします。
設定の移行は、旧バージョンと新バージョン間でパラメータが異なる場合があるので、手動で行います。 パラメータ差異などを確認した上で、旧バージョンの設定ファイルを参考に新バージョンにて、適切な設定を行って下さい。 管理ツールで行う場合、PowerGres Administration Tool マニュアルの「設定」を参照して下さい。
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旧バージョンをアンインストールします。
移行後は、旧バージョンのアンインストールを行ってください。
付属ソフトウェアのインストール
付属ソフトウェアのパッケージは手動でインストールする必要があります。 パッケージは OS ごとに用意されており、以下のディレクトリに格納されています。
OS | ディレクトリ |
---|---|
Red Hat Enterprise Linux 7 (x64) CentOS 7 (x64) |
(CD-ROMをマウントしたディレクトリ)/packages/el7-x86_64 |
Red Hat Enterprise Linux 6 (x64) CentOS 6 (x64) |
(CD-ROMをマウントしたディレクトリ)/packages/el6-x86_64 |
PostGIS
PostGIS は地理情報を取り扱うためのモジュールです。 機能の詳細につきましては PostGIS プロジェクトの ホームページ をご覧ください。
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PostGIS の RPM パッケージをインストール
コマンドラインより、以下を実行します。
# cd (パッケージの格納先のディレクトリ) # yum install powergres96-postgis{バージョン}_96-*
PostGIS は PGDG および EPEL 提供のパッケージに依存しています。 あらかじめ PGDG および EPEL の Yum リポジトリを追加しておく必要があります。
PGDG レポジトリを追加するには以下のコマンドを実行してください。
# yum install https://download.postgresql.org/pub/repos/yum/reporpms/EL-$(rpm -E %rhel)-$(rpm -E %_arch)/pgdg-redhat-repo-latest.noarch.rpm
EPEL レポジトリを追加するには以下のコマンドを実行してください。
# yum install epel-release
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PostGIS のデータ型や関数を作成
psql コマンドラインより、以下を実行します。(\c はデータベース名指定)
=# \c (データベース名) データベース "(データベース名)" にユーザ"postgres"として接続しました。 =# \encoding UTF8 =# CREATE EXTENSION postgis; CREATE EXTENSION =# CREATE EXTENSION postgis_topology; CREATE EXTENSION
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動作確認
=# \d List of relations Schema | Name | Type | Owner ----------+-------------------+----------+---------- public | geography_columns | view | postgres public | geometry_columns | view | postgres public | raster_columns | view | postgres public | raster_overviews | view | postgres public | spatial_ref_sys | table | postgres topology | layer | table | postgres topology | topology | table | postgres topology | topology_id_seq | sequence | postgres (8 rows) postgres=# SELECT postgis_version(); postgis_version --------------------------------------- 2.5 USE_GEOS=1 USE_PROJ=1 USE_STATS=1 (1 row)
以上のように動作を確認することができます。
textsearch_ja
textsearch_ja は形態素解析 (MeCab) を使用した日本語全文検索です。
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textsearch_ja, mecab の RPM パッケージをインストール
コマンドラインより、以下を実行します。
# cd (パッケージの格納先のディレクトリ) # rpm -ivh powergres96-textsearch_ja-* powergres96-mecab-* 準備しています... ################################# [100%] 更新中 / インストール中... 1:powergres96-mecab-0.996-2.el7 ################################# [ 33%] 2:powergres96-textsearch_ja-9.0.0-2################################# [ 67%] 3:powergres96-mecab-ipadic-2.7.0.20################################# [100%]
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拡張 textsearch_ja のインストール
psql コマンドラインより、以下を実行します。(\c はデータベース名指定)
=# \c (データベース名) You are now connected to database "(データベース名)" as user "postgres". =# CREATE EXTENSION textsearch_ja; CREATE EXTENSION
-
動作確認
=# SELECT to_tsvector('japanese', 'すもももももももものうち'); to_tsvector ----------------------- 'すもも':1 'もも':2,3 (1 row)
以上のように動作を確認することができます。 デフォルトの状態では UTF8 のデータベースで使用できます。
pg_bigm
pg_bigm は 2-gram (バイグラム) による全文検索モジュールです。 機能の詳細につきましては pg_bigm プロジェクトの ホームページ をご覧ください。
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pg_bigm の RPM パッケージをインストール
コマンドラインより、以下を実行します。
# cd (パッケージの格納先のディレクトリ) # rpm -ivh powergres96-pg_bigm-* 準備しています... ################################# [100%] 更新中 / インストール中... 1:powergres96-pg_bigm-1.2.20161################################# [100%]
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拡張 pg_bigm のインストール
psql コマンドラインより、以下を実行します (\c はデータベース名指定)。
=# \c (データベース名) データベース "(データベース名)" にユーザ"postgres"として接続しました。 =# CREATE EXTENSION pg_bigm; CREATE EXTENSION
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動作確認
=# SELECT show_bigm('PostgreSQLの全文検索'); show_bigm ----------------------------------------------------------------- {の全,全文,文検,検索,"索 "," P",Lの,Po,QL,SQ,eS,gr,os,re,st,tg} (1 row)
以上のように動作を確認することができます。
EUDC
EUDC は シフト JIS / EUC_JP と UTF-8 間の外字領域変換モジュールです。
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EUDC の RPM パッケージをインストール
コマンドラインより、以下を実行します。
# cd (パッケージの格納先のディレクトリ) # rpm -ivh powergres96-eudc-* 準備しています... ################################# [100%] 更新中 / インストール中... 1:powergres96-eudc-1.2.0-2.el7 ################################# [100%]
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拡張 eudc のインストール
psql コマンドラインより、以下を実行します (\c はデータベース名指定)。
=# \c (データベース名) データベース "(データベース名)" にユーザ"postgres"として接続しました。 =# CREATE EXTENSION eudc; CREATE EXTENSION
-
動作確認
=# SELECT * FROM show_eudc(); Conversion Function | Source | Destination | Is Default? ---------------------+--------+-------------+------------- sjis_eudc_to_utf8 | SJIS | UTF8 | yes utf8_to_sjis_eudc | UTF8 | SJIS | yes euc_jp_eudc_to_utf8 | EUC_JP | UTF8 | yes utf8_to_euc_jp_eudc | UTF8 | EUC_JP | yes (4 rows)
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