その他

1 自動起動

PowerGres on Linux では、システム起動時に PowerGres を自動的に起動するよう設定することができます。

設定方法

  1. 管理ツールからデータベースクラスタを作成します。
  2. サーバを作成する際に標準のデータベースディレクトリ (/var/lib/pgsql/data)、ポート (5432) を指定している場合は、root ユーザ で以下のようにコマンドを実行すれば、powergres7 という名前のサービスが有 効となり、システム起動時に PowerGres が自動的に起動するようになります。
  3. # chkconfig powergres7 on
    
  4. データベースディレクトリ、ポートに標準でないものを指定している場合は、 /etc/sysconfig/powergres7 ディレクトリにサービス名と同じ名前のファイル を作成し、そのファイルにデータベースディレクトリ、ポートを設定します。
    例えば、サービス名が powergres7、データベースディレクトリが /var/lib/pgsql/data2、ポートが 5433 であれば、ファイル /etc/sysconfig/powergres7/powergres7 に以下のように設定します。
  5. PGDATA=/var/lib/pgsql/data2
    PGPORT=5433
    

なお、システム起動時に複数の PowerGres を自動的に起動するように設定す る場合は、起動スクリプト /etc/rc.d/init.d/powergres7 のシンボリックリン クを適当な名前で作成し、システムのサービスとして登録します。ここで指定 した名前がサービス名となります。

例えば、サービス名が powergres7 であれば、以下のようにコマンドを実行し ます。

# ln -s /etc/rc.d/init.d/powergres7 /etc/rc.d/init.d/powergres7
# chkconfig --add powergres7

データベースディレクトリ、ポートの設定、システム起動時に PowerGres を 自動的に起動するための設定は、サービス名が異なることを除けば、同じ手順 となります。

設定解除方法

システム起動時に PowerGres が自動的に起動することを解除するため には、以下のようにコマンドを実行します。

# chkconfig powergres7 off

設定確認方法

システム起動時に PowerGres が自動的に起動するように設定されていること を確認するためには、以下のようにコマンドを実行します。

# chkconfig --list powergres7
powergres7    0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

0 から 6 までの数字はシステムのランレベルを表しており、ランレベルごと に PowerGres が自動的に起動するように設定されていれば on、そうでなけれ ば off と表示されます。


2 旧バージョンからの移行

PowerGres バージョン 1〜6 からバージョン 7 に移行する場合、データベー スクラスタや設定は、そのままでは引き継ぐことができません。 旧バージョンでバックアップを取り、新バージョンに移行後にデータベースク ラスタを新規作成し、データのリストア、設定ファイルの移行を行う必要があ ります。

  1. (PowerGres バージョン 1〜6 からバージョン 7 に移行する場合のみ)
    旧バージョンでバックアップを取ります。 具体的な方法は、旧バージョンのマニュアルを参照してください。
  2. PowerGres バージョン 7 をインストールします。
    バージョン 6 までの PowerGres とは共存してインストールすることができます。 このときPowerGres バージョン 7.x の間でバージョンアップ(7.0から7.1など)する場合には、install.sh を実行する代わりに以下を実行します。
    # /media/cdrom/upgrade.sh
    
  3. アップグレードを確認するメッセージが表示されるので、よろしければ「yes」と入力します。
    Do you upgrade PowerGres (yes/no): 
    
  4. 使用許諾契約書の内容が表示されます。
    よくお読みの上、同意される場合は「yes」と入力します。
    Do you accept the end user software license agreement (yes/no):
    
  5. アップグレードが開始されます。
    Upgrading packages...
    Preparing...                ########################################### [100%]
       1:powergres7-libs         ########################################### [  8%]
       2:powergres7              ########################################### [ 17%]
       3:powergres7-server       ########################################### [ 25%]
       4:powergres7-docs         ########################################### [ 33%]
       5:powergres7-contrib      ########################################### [ 42%]
       6:powergres7-devel        ########################################### [ 50%]
       7:powergres7-plperl       ########################################### [ 58%]
       8:powergres7-plpython     ########################################### [ 67%]
       9:powergres7-pltcl        ########################################### [ 75%]
      10:powergres7-jdbc         ########################################### [ 83%]
      11:powergres7-test         ########################################### [ 92%]
      12:powergres7-mgr          ########################################### [100%]
    
  6. 最後に以下のメッセージが表示されれば、アップグレードは完了です。
    Upgrade is completed successfully.
    
  7. (PowerGres バージョン 1〜6 からバージョン 7 に移行する場合のみ)
    データベースクラスタを新規作成し、データのリストア、設定ファイルの移行を行います。 データベースクラスタの新規作成、データのリストアについては、PowerGres Managaer マニュアルを参照してください。
    データ移行が完了した後、旧バージョンをアンインストールしてください。

3 textsearch-ja

textsearch-ja は形態素解析 (Mecab) を使用した日本語全文検索です。機能の詳細につきましては textsearch-ja プロジェクトのホームページをご覧ください。

  1. textsearch_ja.sql の読み込み
  2. 利用するデータベースの psql コマンドラインより、以下を実行します。

    =# \i /opt/powergres7/share/pgsql/contrib/textsearch_ja.sql
    SET
    BEGIN
    CREATE FUNCTION
    CREATE FUNCTION
    CREATE FUNCTION
    CREATE TEXT SEARCH PARSER
    COMMENT
    CREATE FUNCTION
    CREATE TEXT SEARCH TEMPLATE
    CREATE TEXT SEARCH DICTIONARY
    CREATE TEXT SEARCH CONFIGURATION
    COMMENT
    ALTER TEXT SEARCH CONFIGURATION
    ALTER TEXT SEARCH CONFIGURATION
    ALTER TEXT SEARCH CONFIGURATION
    CREATE FUNCTION
    CREATE FUNCTION
    CREATE FUNCTION
    CREATE FUNCTION
    CREATE FUNCTION
    CREATE FUNCTION
    CREATE FUNCTION
    COMMIT
    
  3. 動作確認
  4. =# SELECT to_tsvector('japanese', 'すもももももももものうち');
          to_tsvector      
    -----------------------
     'すもも':1 'もも':2,3
    (1 row)
    

    既に別バージョンの mecab がインストールされている場合には LD_LIBRARY_PATH の設定が必要になります。 詳しくは、1. インストールの手順(7) をご覧ください。

4 お問い合わせ

技術的なお問い合わせ:
SRA OSS, Inc. 日本支社
PowerGres-info@sraoss.co.jp

販売/サポートに関するお問い合わせ:
SRA OSS, Inc. 日本支社
PowerGres-sales@sraoss.co.jp