その他

1 自動起動

PowerGres on Linux では、システム起動時に PowerGres を自動的に起動するよう設定することができます。

設定方法

  1. 管理ツールからデータベースクラスタを作成します。
  2. サーバを作成する際に標準のデータベースディレクトリ (/var/lib/pgsql/data)、ポート (5432) を指定している場合は、root ユーザ で以下のようにコマンドを実行すれば、powergres という名前のサービスが有 効となり、システム起動時に PowerGres が自動的に起動するようになります。
  3. # chkconfig powergres on
    
  4. データベースディレクトリ、ポートに標準でないものを指定している場合は、 /etc/sysconfig/powergres ディレクトリにサービス名と同じ名前のファイル を作成し、そのファイルにデータベースディレクトリ、ポートを設定します。
    例えば、サービス名が powergres、データベースディレクトリが /var/lib/pgsql/data2、ポートが 5433 であれば、ファイル /etc/sysconfig/powergres/powergres に以下のように設定します。
  5. PGDATA=/var/lib/pgsql/data2
    PGPORT=5433
    

なお、システム起動時に複数の PowerGres を自動的に起動するように設定す る場合は、起動スクリプト /etc/rc.d/init.d/powergres のシンボリックリン クを適当な名前で作成し、システムのサービスとして登録します。ここで指定 した名前がサービス名となります。

例えば、サービス名が powergres2 であれば、以下のようにコマンドを実行し ます。

# ln -s /etc/rc.d/init.d/powergres /etc/rc.d/init.d/powergres2
# chkconfig --add powergres2

データベースディレクトリ、ポートの設定、システム起動時に PowerGres を 自動的に起動するための設定は、サービス名が異なることを除けば、同じ手順 となります。

設定解除方法

システム起動時に PowerGres が自動的に起動することを解除するため には、以下のようにコマンドを実行します。

# chkconfig powergres off

設定確認方法

システム起動時に PowerGres が自動的に起動するように設定されていること を確認するためには、以下のようにコマンドを実行します。

# chkconfig --list powergres
powergres       0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

0 から 6 までの数字はシステムのランレベルを表しており、ランレベルごと に PowerGres が自動的に起動するように設定されていれば on、そうでなけれ ば off と表示されます。

2 旧バージョンからの移行

旧バージョンから移行するには、製品に同梱している CD-ROM をマシンにセッ トしてください。ここでは CD-ROM を /mnt/cdrom にマウントしているという 前提で説明します。マウントしたディレクトリが異なる場合は適宜読みかえて ください。なお、旧バージョンからの移行は root ユーザで行う必要がありま す。

PowerGres バージョン 1〜5 からバージョン 6 に移行する場合、データベー スクラスタや設定は、そのままでは引き継ぐことができません。 旧バージョンでバックアップを取り、新バージョンに移行後にデータベースク ラスタを新規作成し、データのリストア、設定ファイルの移行を行う必要があ ります。

  1. (PowerGres バージョン 1〜5 からバージョン 6 に移行する場合のみ)
    旧バージョンでバックアップを取ります。 具体的な方法は、旧バージョンのマニュアルを参照してください。
  2. アップグレードスクリプトを実行します。
    # /mnt/cdrom/upgrade.sh
    
  3. アップグレードを確認するメッセージが表示されるので、よろしければ「yes」と入力します。
    Do you upgrade PowerGres (yes/no): 
    
  4. 使用許諾契約書の内容が表示されます。
    よくお読みの上、同意される場合は「yes」と入力します。
    Do you accept the end user software license agreement (yes/no):
    
  5. (PowerGres バージョン 1〜5 からバージョン 6 に移行する場合のみ)
    ライセンスキーを入力します。 ライセンスキーは箱に同梱されているライセンスキーを入力してください。
    Please enter your license key (XXXX-XXXX-XXXX-XXXX): 
    
  6. アップグレードが開始されます。
    Upgrading packages...
    Preparing...                ########################################### [100%]
       1:powergres-libs         ########################################### [  8%]
       2:powergres              ########################################### [ 17%]
       3:powergres-server       ########################################### [ 25%]
       4:powergres-docs         ########################################### [ 33%]
       5:powergres-contrib      ########################################### [ 42%]
       6:powergres-devel        ########################################### [ 50%]
       7:powergres-plperl       ########################################### [ 58%]
       8:powergres-plpython     ########################################### [ 67%]
       9:powergres-pltcl        ########################################### [ 75%]
      10:powergres-jdbc         ########################################### [ 83%]
      11:powergres-test         ########################################### [ 92%]
      12:powergres-mgr          ########################################### [100%]
    
  7. 最後に以下のメッセージが表示されれば、アップグレードは完了です。
    Upgrade is completed successfully.
    
  8. (PowerGres バージョン 1〜5 からバージョン 6 に移行する場合のみ)
    データベースクラスタを新規作成し、データのリストア、設定ファイルの移行を行います。 データベースクラスタの新規作成、データのリストアについては、PowerGres Managaer マニュアルを参照してください。

3 お問い合わせ

技術的なお問い合わせ:
SRA OSS, Inc. 日本支社
Tel. 03-5979-2714/PowerGres-info@sraoss.co.jp

販売/サポートに関するお問い合わせ:
SRA OSS, Inc. 日本支社
Tel. 03-5979-2714/PowerGres-sales@sraoss.co.jp