24.2. ディスク容量不足

データベース管理者の最も重要なディスク監視作業は、ディスクが容量不足になっていないことを確認することです。 容量不足となったディスクにより、データベースインデックスが破壊される可能性があります。 その元になったデータテーブルは破壊されません。 WAL ファイルが同一ディスク上にある場合(デフォルトの設定の場合です)は、データベース初期化中の容量不足により、壊れた、または、不完全なWAL ファイルとなる可能性があります。 この障害条件は検出されますので、データベースサーバの起動は失敗します。

他のものを削除することでディスクの領域を確保できない場合は、データベースファイルの一部を別のファイルシステムに移動して元の位置からシンボリックリンクを作成します。 ただし、pg_dump は、このように設定された場所のレイアウト情報を保管できないことに注意してください。 リストアを実行すると、1 つの場所にすべてが戻されます。ディスクスペースの不足を避けるには、複数の WAL ファイルまたは個々のデータベースを作成する際に、それらを別の場所に置いてください。 詳細については initdb の文書と 項18.5 を参照してください。

ティップ: 一部のファイルシステムは、容量がほぼ一杯になっている場合にパフォーマンスが悪くなります。 ですから、ディスクが一杯になる前に余裕をもって対策を取ってください。