PostgreSQL Plus V1.0L10 リファレンスマニュアル

目次 索引

第2章 リファレンス

2.1 サーバアプリケーション

2.1.3 pgx_rcvall

■Name

pgx_rcvall - データベーススペースおよび各種設定ファイルの復旧

■Synopsis

pgx_rcvall [-B backupdir] [-D datadir] [-l] [-p]

■説明

データベーススペースおよび各種設定ファイルを復旧します。
pgx_rcvallは、pgx_dmpallコマンドなどによりバックアップしたデータとアーカイブログファイルを利用して、データベーススペースおよび各種設定ファイルを復旧するコマンドです。

■オプション

pgx_rcvallは以下のコマンドライン引数を受け付けます。

◆-B backupdir

バックアップディレクトリを指定します。省略時は、セットアップ時に設定したバックアップディレクトリが有効となります。ただし、インスタンスを格納するディレクトリ配下が破壊されている場合、本オプションは省略不可です。

◆-D datadir

インスタンスを格納するディレクトリを指定します。
ディレクトリ名に指定できる長さは、100バイトまでです。
省略時は、環境変数 PGDATA が有効となります。
データベースファイルの格納場所は、バックアップ作成時と同じ場所でなければなりません。

◆-l

pgx_dmpallコマンドによりバックアップディレクトリ配下に採取されている退避データの情報を一覧で表示します。

◆-p

バックアップ時点にデータベーススペースを復旧する場合に指定します。

■環境

◆PGDATA

インスタンスを格納するディレクトリを指定します。-Dオプションを使用して上書きすることができます。

■診断

0：正常終了
0以外：異常終了

◆退避データの情報

Date

pgx_dmpallコマンドにより退避データを作成した年月日

Dir

退避データが格納されているディレクトリ名

Status

pgx_dmpallコマンドの退避データの状態
COMPLETE : 完了
INCOMPLETE : 未完了

■注釈

pgx_rcvall実行時には、以下の注意が必要です。

• PostgreSQL Plusが停止されている必要があります。
• -pオプションを指定しない復旧では、以下のコマンドを実行している場合、そのコマンドの実行以前のバックアップを用いて復旧を行うと、コマンドの対象となったテーブルと関連インデックスは閉塞状態となります。
  この復旧は、以下の処理を実行していないことが条件となります。
  • COPYコマンド(SETコマンドによる高速COPY指定で実施した場合)
  • CLUSTERコマンド
  • REINDEXコマンド
  • CREATE INDEXコマンド
  • CREATE DATABASEコマンド
  • pgx_rcvallコマンド(-pオプション指定)

  閉塞状態が設定されたテーブルやインデックスに対しては、以下の処理を利用して閉塞状態を解除することができます。

  • TRUNCATEコマンド
  • REINDEXコマンド
  • DROPコマンド
  • pgx_rcvallコマンド(-pオプション指定)

このコマンドを実行する場合、インスタンス管理者用ユーザで実行してください。

■例

以下の例では、データベーススペースおよび各種設定ファイルを復旧します。

> pgx_rcvall

以下の例では、バックアップディレクトリ配下に採取されている退避データの情報を一覧で表示します。

> pgx_rcvall -l

■関連項目

pgx_dmpall(1), PostgreSQL Plus管理者ガイド

目次 索引