pg_database カタログには、使用可能なデータベースの情報が格納されています。データベースは CREATE DATABASE コマンドで作成されます。パラメータの詳細については管理者用ガイド を参照してください。
ほとんどのシステムカタログとは異なり、pg_database はクラスタにおけるすべてのデータベースにわたって共有されます。データベースごとではなく、クラスタごとにたったひとつだけ pg_database が存在します。
Table 3-12. pg_database の列
名前 | 型 | 参照先 | 説明 |
---|---|---|---|
datname | name | データベース名 | |
datdba | int4 | pg_shadow.usesysid | データベースの所有者(通常はデータベースの作成者) |
encoding | int4 | データベースの文字/マルチバイト符号化方式 | |
datistemplate | bool | 真であれば、このデータベースのクローンとして新規データベースを作成するため CREATE DATABASE の "TEMPLATE" 句の中でこのデータベースを使用できます。 | |
datallowconn | bool | 偽のときはこのデータベースには誰も接続できません。これは template0 データベースが変更されるのを防ぐために使用されます。 | |
datlastsysoid | oid | データベース最後のシステム OID。 pg_dump では特に威力を発揮します。 | |
datvacuumxid | xid | このデータベースの中でコミット済あるいはアボート済とはっきりさせる以前にトランザクション ID によって挿入と削除が行われたすべてのタプル。コミットログの空間を再利用できるかどうか判断する際に使用されます。 | |
datfrozenxid | xid | このデータベースの中で恒久の("凍結した")トランザクション ID を使って再名称が与えられる前にトランザクション ID により挿入されたすべてのタプル。トランザクション ID の囲い込み問題を解決するためデータベースに VACUUM をかけるかどうか判断する際に便利です。 | |
datpath | text | もしデータベースが別の場所に保管されている場合、その場所を記録しています。その場所がどのように記述されたかで、この値は環境の変数名、もしくは絶対パスかになります | |
datconfig | text[] | ランタイムコンフィギュレーション変数のセッションのデフォルト | |
datacl | aclitem[] | アクセス許可権限 |