3.12. pg_database

pg_database カタログには、使用可能なデータベースの情報が格納されています。データベースは CREATE DATABASE コマンドで作成されます。パラメータの詳細については管理者用ガイド を参照してください。

ほとんどのシステムカタログとは異なり、pg_database はクラスタにおけるすべてのデータベースにわたって共有されます。データベースごとではなく、クラスタごとにたったひとつだけ pg_database が存在します。

Table 3-12. pg_database の列

名前参照先説明
datnamename データベース名
datdbaint4pg_shadow.usesysidデータベースの所有者(通常はデータベースの作成者)
encodingint4 データベースの文字/マルチバイト符号化方式
datistemplatebool  真であれば、このデータベースのクローンとして新規データベースを作成するため CREATE DATABASE"TEMPLATE" 句の中でこのデータベースを使用できます。
datallowconnbool 偽のときはこのデータベースには誰も接続できません。これは template0 データベースが変更されるのを防ぐために使用されます。
datlastsysoidoid データベース最後のシステム OID。 pg_dump では特に威力を発揮します。
datvacuumxidxid このデータベースの中でコミット済あるいはアボート済とはっきりさせる以前にトランザクション ID によって挿入と削除が行われたすべてのタプル。コミットログの空間を再利用できるかどうか判断する際に使用されます。
datfrozenxidxid このデータベースの中で恒久の("凍結した")トランザクション ID を使って再名称が与えられる前にトランザクション ID により挿入されたすべてのタプル。トランザクション ID の囲い込み問題を解決するためデータベースに VACUUM をかけるかどうか判断する際に便利です。
datpathtext もしデータベースが別の場所に保管されている場合、その場所を記録しています。その場所がどのように記述されたかで、この値は環境の変数名、もしくは絶対パスかになります
datconfigtext[] ランタイムコンフィギュレーション変数のセッションのデフォルト
dataclaclitem[] アクセス許可権限