| PostgreSQL Plus 管理者ガイド |
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| 第1章 PostgreSQL Plusとは |
PostgreSQL Plusとは、オープン・ソース・ソフトウェア(OSS)のプラットフォームであるLinux上で動作するデータベースシステムです。
PostgreSQL Plusは、PostgreSQLのストレージ管理を拡張して、データベースの管理処理を強化しています。また、PostgreSQL Plusは、独自のフレームワークを統合しているため、堅牢性のあるシステムを構築することができます。
PostgreSQL Plusには、4つの特長があります。
PostgreSQL Plusの特長については、1.1.1以降で説明します。
PostgreSQL Plusは、PostgreSQLのストレージ管理を機能拡張し、エンタープライズ・システムに耐えうるデータベースを構築します。
PostgreSQL Plusの構成を下図に示します。

データベーススペースやログなど、PostgreSQL Plusを運用するために必要な環境の全体をインスタンスと呼びます。インスタンスごとにセットアップして、起動や停止を行うことができます。
インスタンスは、大きく3つの環境に分けられます。データベースへのアクセスに必要な環境と、データを格納する環境、および復旧に必要なバックアップの環境です。それぞれ、インスタンスを格納するディレクトリ、データベーススペース、バックアップディレクトリという、異なるディスクに配置します。
インスタンスを格納するディレクトリには、デフォルトデータベーススペース、テンポラリログファイル、および動作環境ファイルが配置されます。データベーススペースには、ユーザのデータを格納するデータベースが配置されます。バックアップディレクトリには、アーカイブログファイルやバックアップデータが配置されます。
PostgreSQL Plusのファイル構成を下図に示します。

デフォルトデータベーススペース、テンポラリログファイル、アーカイブログファイル、動作環境ファイルなど、インスタンスの基本的な資源は、PostgreSQL Plus Setupを利用してインスタンスをセットアップした時に作成します。
データベーススペースは、データベースごとに作成します。どのようなシステムを構築するかに応じて、PostgreSQL Plus Administratorを利用して作成します。
各資源の詳細について、以下に説明します。
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配置位置 |
ファイル種別 |
概要 |
|---|---|---|
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インスタンスを格納するディレクトリ |
デフォルトデータベーススペース |
システムカタログが格納されます。 |
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動作環境ファイル |
アプリケーションの実行時の動作環境をチューニングするための情報が格納されます。 |
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テンポラリログファイル |
データベースの更新履歴が格納されます。 |
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データベーススペース |
データベーススペース |
利用者が作成するデータが格納されます。 |
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バックアップディレクトリ |
アーカイブログファイル |
復旧に備えてデータベースの更新履歴が格納されます。 |
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バックアップデータ |
インスタンスを格納するディレクトリの全データのバックアップが格納されます。 |
インスタンスを格納するディレクトリ、データベーススペース、およびバックアップディレクトリは、それぞれ異なるディスクに配置してください。
これにより、ディスクへのアクセス競合を減らし性能を向上させることができます。
なお、用意できるディスク数に限りのある場合、最低限、インスタンスを格納するディレクトリとデータベーススペースは、バックアップディレクトリとは別のディスクに配置してください。
これは、ディスクが同時に破壊されて復旧できない状態を避けるためです。
1.1.1 高信頼性の実現
1.1.2 高性能アーキテクチャ
1.1.3 運用性の向上
1.1.4 優れたユーザビリティ
1.1.5 サポート機能に関する注意事項
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