CREATE OPERATOR

名前

CREATE OPERATOR -- 新しい演算子の定義

概要

CREATE OPERATOR name (
    PROCEDURE = funcname
    [, LEFTARG = lefttype ] [, RIGHTARG = righttype ]
    [, COMMUTATOR = com_op ] [, NEGATOR = neg_op ]
    [, RESTRICT = res_proc ] [, JOIN = join_proc ]
    [, HASHES ] [, MERGES ]
    [, SORT1 = left_sort_op ] [, SORT2 = right_sort_op ]
    [, LTCMP = less_than_op ] [, GTCMP = greater_than_op ]
)

説明

CREATE OPERATORは、新しい演算子 nameを定義します。演算子を定義したユーザがその所有者となります。 スキーマ名が指定されていた場合、その演算子は指定したスキーマで作成されます。 さもなくば、現在のスキーマで作成されます。

演算子名は、以下に示す文字で、NAMEDATALEN-1(デフォルトでは63)文字数までの文字列です。

+ - * / < > = ~ ! @ # % ^ & | ` ?

名前の選択には以下に示すいくつかの制約があります。

演算子!=は入力時に<>に写像されるので、これらの2つの名前は常に等価です。

少なくとも LEFTARGRIGHTARG のどちらかは定義されなければなりません。 二項演算子では両方が定義されなければなりません。 右単項演算子では LEFTARG のみが定義されなければならず、左単項演算子では RIGHTARG のみが定義されなければなりません。

funcnameプロシージャは、CREATE FUNCTIONを使って事前に定義されていなければならず、指定された型の正しい数の引数(1つか2つ)を受け付けるように定義されていなければなりません。

他の句は省略可能な演算子最適化用の句です。 これらの意味は項33.11で説明されています。

パラメータ

name

定義される演算子です。 使用できる文字は上を参照してください。 この名前は、スキーマで修飾されている場合があります。例 CREATE OPERATOR myschema.+ (...) 修飾されていなければ、演算子は現在のスキーマで作成されます。 異なるデータ型について処理するものであれば、同じスキーマ内の2つの演算子は同じ名前を持つことができます。 これはオーバーロードといいます。

funcname

演算子を実装するために使用される関数です。

lefttype

もしある場合は、演算子の左辺の引数の型です。 このオプションは左単項演算子では省略されます。

righttype

もしある場合は、演算子の右辺の引数の型です。 このオプションは右単項演算子では省略されます。

com_op

この演算子の交代演算子です。

neg_op

この演算子の否定子です。

res_proc

この演算子の制約選択評価関数です。

join_proc

この演算子の結合選択評価関数です。

HASHES

この演算子がハッシュ結合をサポートできることを示します。

MERGES

この演算子がマージ結合をサポートできることを示します。

left_sort_op

この演算子がマージ結合をサポートできる場合、この演算子の左辺データ型をソートする小なり演算子です。

right_sort_op

この演算子がマージ結合をサポートできる場合、この演算子の右辺データ型をソートする小なり演算子です。

less_than_op

この演算子がマージ結合をサポートできる場合、この演算子の入力データ型を比較する小なり演算子です。

greater_than_op

この演算子がマージ結合をサポートできる場合、この演算子の入力データ型を比較する大なり演算子です。

スキーマ修飾された演算子名を com_op または他のオプション引数に与えるには、以下の例のように OPERATOR() 構文を使用してください。

COMMUTATOR = OPERATOR(myschema.===) ,

注釈

詳細については 項33.11 を参照してください。

データベースからユーザ定義の演算子を削除するには、DROP OPERATOR を使用してください。

以下のコマンドは、boxデータ型に対する領域等価性を判定する新しい演算子を定義します。

CREATE OPERATOR === (
    LEFTARG = box,
    RIGHTARG = box,
    PROCEDURE = area_equal_procedure,
    COMMUTATOR = ===,
    NEGATOR = !==,
    RESTRICT = area_restriction_procedure,
    JOIN = area_join_procedure,
    HASHES,
    SORT1 = <<<,
    SORT2 = <<<
   -- ソート演算子が与えられているため、MERGES が暗黙指定されています。
   -- LTCMP および GTCMP は、それぞれ < および > とみなされます。

);

互換性

CREATE OPERATORPostgreSQL の拡張です。 標準SQLには、ユーザ定義の演算子についての規定はありません。