PostgreSQL Plus 管理者ガイド
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上へ第1章 PostgreSQL Plusとは
上へ1.1 PostgreSQL Plusの特長と機能

1.1.3 運用性の向上

業務拡張などによってデータ量が増加し、データベースの規模が大きくなると、データに対する保全・保守作業にも多大な労力と時間を費やすことになり、運用上の大きな負担となってきます。
PostgreSQL Plusは、高速コピーによる大量データの高速処理ができます。また、VACUUMコマンドを実行しなくても領域の再利用ができます。これによって、運用管理作業の負担を軽減して大規模データベースにも充分対応することができます。

■高速コピー

PostgreSQL Plusでは、高速コピを利用して、テーブルの初期創成や一括格納を高速に処理できます。SQLのレコード格納機構を利用するかわりに、専用のレコード格納機構を利用して、高速コピーを実現しています。
このレコード格納機構には、以下の特長があります。

データベースを高速に創成するには、SETコマンにENABLE_DIRECT_COPYパラメータを指定します。これにより、通常のCOPYコマンを利用するよりも、高速にロードできます。
また、DIRECT_COPY_DATA_SIZEパラメータでロードするデータ量を指定すると、より効率的に処理を実行できます。
設定パラメータについては、“付録A 設定ファイル”を参照してください。
高速コピーの実行例は、“2.1.8 データのロード”を参照してください。

■VACUUMの実行不要

PostgreSQL Plusでは、トランザクションの終了とともに、古いバージョンのレコードを再利用するため、VACUUMコマンの実行が不要です。
このため、大規模システムで負担となっている保守作業が省力化され、データ格納領域の肥大化が起きることもありません。


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