PostgreSQL Plus 管理者ガイド
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上へ第1章 PostgreSQL Plusとは
上へ1.1 PostgreSQL Plusの特長と機能

1.1.1 高信頼性の実現

データベースを利用したシステムは、データの更新中に不慮のシステムダウンや、ディスクボリュームのハードウェアトラブルが発生する危険性をすべて回避することはできません。このようなトラブルが発生しても利用者に多大な損害を与えずに、破損したデータベースを確実に復旧できることが、データベースシステムとしての必須要件となります。
PostgreSQL Plusでは、破壊される前の状態までデータベースを復旧し、データを完全に保証します。そのための機能として、メディアリカバリを提供しています。

■バックアップ

バックアッには、以下の2つの方法があります。

PostgreSQL Plusのバックアップは、レコード単位にコピーするのではなく、データベーススペースを物理的にコピーします。PostgreSQL Plus独自のアーキテクチャを採用しており、CPU資源の使用量を最低限に抑え、高速にバックアップすることができます。
バックアップを実行すると、システムカタロや、すべてのテーブルと動作環境ファイルが、バックアップされます。また、オンラインバックアップのため、アプリケーションを止める必要はありません。

■メディアリカバリ

メディアリカバは、バックアップの実行でバックアップしたデータ、およびアーカイブログを利用し、pgx_rcvallコマンドを実行することによって、データベースを最新の状態に復旧する機能です。
メディアリカバリについて下図に示します。

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  • インスタンスを格納するディレクトリとバックアップディレクトは、それぞれ別ディスクに配置してください。同じディスクに配置すると、ディスク破壊時にバックアップも壊れてしまい、復旧できなくなるので注意してください。
    PostgreSQL Plusのデータベース構成については、“PostgreSQL Plusのファイル構成”を参照してください。
  • バックアップディレクトリは、PostgreSQL Plus Administratorで変更できます。
    詳細は、“3.5.2 バックアップの設定”を参照してください。

バックアップ、およびリカバリの詳細は、“第4章 バックアップとリカバリ”を参照してください。


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