セットアップ (データレプリケーション構成)
以下は、データレプリケーション構成で初期設定を行う場合の内容です。 共有ディスク構成で初期設定を行う場合は、こちら をご参照ください。
コミュニケーションパスの作成
コミュニケーションパスの作成につきましては、共有ディスク構成の設定手順と同じとなります。 共有ディスク構成の コミュニケーションパスの作成 の設定手順を参照してください。
データレプリケーションの設定
ディスクパーティションをレプリケートする、Data Replication リソースを作成します。 ここでは最低限の設定を説明しますが、詳しい情報は「LifeKeeper for Linux テクニカルドキュメンテーション」の DataKeeper の「リソース設定作業」などを参照してください。
- 注意
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データの整合性がとれなくなる可能性があるため、非同期データレプリケーションの使用は推奨しません。
プライマリサーバの設定
Edit メニューから Server、次に Create Resource Hierarchy を選択します。 Select recovery kit は Data Replication を選択します。
以降の画面では下記の項目を設定します。
項目 | 入力・選択値 |
---|---|
Switchback Type | Intelligent |
Server | プライマリサーバ名を選択 |
Hierarchy Type | Replicate New File System を選択 |
Source Disk | ディスクパーティションを選択 |
New Mount Point | 新規ファイルシステムのマウント・ポイントを入力 |
New File System Type | ファイル・システム・タイプを選択 |
Data Replication Resource Tag | データレプリケーションタグを入力 |
File System Resource Tag | ファイルシステムタグを入力 |
Bitmap File | ビットマップファイルを選択 |
Enable Asynchronous Replication | no を選択 |
Create ボタンを押して、続いて Next ボタンを押すと、プライマリサーバの設定を完了して、次にターゲットサーバの設定画面へ遷移します。
ターゲットサーバの設定
プライマリサーバの設定と同様にターゲットサーバの設定を行います。 基本的にデフォルトの設定を変更する必要はありません。
最後に Finish ボタンを押して、次に Done ボタンを押すと、ターゲットサーバの設定が完了します。
設定の確認
設定が正常に完了すると、下記の画面が表示されます。
データベースクラスタの作成
Active 側のレプリケートするディスクパーティションに、データベースクラスタと呼ばれるデータベースを格納する領域を作成します。
データベースクラスタ用ディレクトリの作成
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ディスクパーティションのデータレプリケーションリソースが、作業を行うサーバで active になっており、かつマウントされていることを確認します。
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レプリケートするディスクパーティションがマウントされているディレクトリに、データベースクラスタディレクトリを作成します。
# mkdir datadir
ディレクトリ権限の設定・データベースクラスタの作成
ディレクトリ権限の設定およびデータベースクラスタの作成につきましては、共有ディスク構成の設定手順と同じです。 共有ディスク構成の ディレクトリ権限の設定 および データベースクラスタの作成 の設定手順をご参照ください。
オンラインバックアップの設定
オンラインバックアップを利用しない場合はこの設定の必要はありません。 スタンバイサーバの設定 へ進んでください。
オンラインバックアップの設定につきましては、基本的に共有ディスク構成の設定手順と同じとなります。 ただし、共有ディスク構成の場合にはオンラインバックアップを格納するディレクトリを共有ディスク上に作成していますが、データレプリケーション構成の場合にはレプリケート設定を行ったディスクパーティション上に作成します。
共有ディスク構成の オンラインバックアップの設定 の設定手順を参照し、オンラインバックアップを格納するディレクトリをレプリケート設定を行ったディスクパーティション上のディレクトリに読み替えて設定を行ってください。
スタンバイサーバの設定
ここでは、スタンバイサーバの PowerGres Manager の設定を行います。
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スタンバイサーバの設定を行う前に、データレプリケーションの設定 で作成したリソースを、バックアップサーバ側にスイッチオーバします。
Active にしたいレプリケーションリソースを右クリックし、In Service を選択、実行します。
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データレプリケーションリソースがスタンバイサーバ側で active になったら、スタンバイサーバで PowerGres Manager を起動してデータベースクラスタを登録します。
なお、PowerGres Manager の起動は PowerGres on Linux のスーパーユーザにて OS にログインしている必要があります。
$ /opt/powergres91/bin/powergres-mgr &
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PowerGres Manager 左上の「ファイル」タブから「サーバを登録」を選択します。
データベースクラスタの作成 にて指定したラベル名、ポート番号をそれぞれ入力します。
データベースクラスタの作成 にて指定したレプリケート設定を行ったディスクパーティション上のディレクトリパスを指定し、「既存のデータベースクラスタを使用」を選択します。
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以上でスタンバイサーバの PowerGres Manager の設定が完了しました。 「閉じる」ボタンを押して PowerGres Manager を終了してください。
- 注意
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オンラインバックアップの設定 を行っている場合には、同様の設定をスタンバイサーバでも行ってください。
パスワードファイルの作成
パスワードファイルの作成につきましては、共有ディスク構成の設定手順と同じとなります。 共有ディスク構成の パスワードファイルの作成 の設定手順を参照してください。
PowerGres リソースの作成
LifeKeeper for Linux でリソースを作成します。 リソースの作成により PowerGres on Linux が LifeKeeper for Linux の保護下に置かれます。 なお、リソース作成は root ユーザで行います。
準備
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稼動系サーバにて LifeKeeper GUI を起動します。
# /opt/LifeKeeper/bin/lkGUIapp &
データレプリケーションのリソースが、稼働系サーバで Active になっていること、クラスタを構成するほかのサーバでは StandBy になっていることを確認してください。
待機系サーバが Active になっている場合は、スイッチオーバを行ってください。 Active にしたいレプリケーションリソースを右クリックし、In Service を選択、実行します。
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Edit メニューから Server、Create Resource Hierarchy を選択します。
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Select Recovery Kit リストから PowerGres Database を選択します。
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Switchback Type として intelligent を選択します。
Switchback Type では、スイッチバックを手動 (intelligent) で行うか、自動 (automatic) で行うかを指定します。 スイッチバックとは、フェイルオーバ後に障害の原因が解消された際、リソースを優先度の高いサーバに戻すことです。 デフォルトでは intelligent です。
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Server を選択します。
稼動系 (レプリケーションリソースが Active になっている) サーバを選択してください。
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PowerGres data Directory を選択します。
PowerGres data Directory には LifeKeeper によって保護される データベースクラスタの位置 を指定します。
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Location of PowerGres Executables を入力します。
PowerGres の実行ファイルが含まれているディレクトリパスを指定してください。 デフォルトでは 「/opt/powergres91/bin」があらかじめ入力されています。
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Port number for PowerGres service を入力します。
PowerGres がクライアントからの接続を監視する TCP ポート番号 を指定します。 デフォルトでは「5432」ポートが入力されています。
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Quick check user for PowerGres service を入力します。
PowerGres on Linux リカバリーキットでは PowerGres on Linux が起動していることを確認するため、PowerGres on Linux スーパーユーザ がローカルホスト (127.0.0.1) から template1 データベースに対して接続を行っています。
ここでは、PowerGres on Linux スーパーユーザ名を入力してください。 また、パスワードファイル を作成していない場合には、先に作成してください。
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Root Tag を入力します。
LifeKeeper GUI でリソースの状態を表示する際に使用するタグ名を指定します。
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Create をクリックします。
ウィンドウにはリソースを作成している状況が表示されます。 リソースの作成に成功したというメッセージが表示されたことを確認し、Next をクリックします。
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Target Server を選択します
Target Server にはクラスタを構成するスタンバイサーバを指定します。
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Accept Defaults または Next をクリックします。
Accept Defaults をクリックした場合は、最初にリソースを作成したときと同じ設定でリソースが自動的に作成されます。
Next をクリックした場合は最初に作成したときと同じ手順でリソースを作成してください。 ただし、Template Priority とTarget Priority を設定する点が異なります。
Template Priority、Target Priority にはサーバの優先度を指定します。 優先度は数字の小さいほうが優先されます。 デフォルトではプライマリ側が 1、バックアップ側が 10 になります。 -
Next Server または Finish をクリックします。
クラスタを構成するサーバがさらにあれば Next Server、そうでなければ Finish をクリックします。 Next Server をクリックしたときはこれまでと同じ手順でリソースを拡張します。
Finish をクリックするとウィンドウにはリソースの拡張に成功したというメッセージが表示されます。
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Done をクリックします。
ダイアログボックスが閉じられます。
IP リソースの作成
IP リソースの作成につきましては、共有ディスク構成の設定手順と同じとなります。 共有ディスク構成の IP リソースの作成 の設定手順を参照してください。
動作確認
動作確認につきましては、共有ディスク構成の確認手順と同じとなります。 共有ディスク構成の 動作確認 の確認手順を参照してください。