インストール

PowerGres on Linux HA では、以下のソフトウェアを順にインストールします。

  1. LifeKeeper for Linux
  2. PowerGres on Linux
  3. PowerGres on Linux リカバリーキット

1 LifeKeeper for Linux インストール

LifeKeeper for Linux のインストールについては「LifeKeeper for Linux 日本語マニュアル」を参照してく ださい。

2 PowerGres on Linux インストール

PowerGres on Linux のインストールはLifeKeeper for Linux をインストールしてから行います。また、ク ラスタを構成するすべてのサーバでインストールする必要があります。

インストール前の準備

PowerGres on Linux のスーパーユーザのユーザ名、ユーザID が異な ると、共有ディスクに作成されたデータベースクラスタにPowerGres on Linux からアクセスできなくなりま す。そのため、すべてのサーバでスーパーユーザのユーザ名、ユーザID が同じにする必要があります。 PowerGres on Linux をインストールする際にスーパーユーザのユーザ名やユーザID を指定できますが、 同じユーザ名でもサーバ間でユーザID が異なってしまうことや、あるサーバで指定できたユーザID が他の サーバですでに使用されていることなどもあるため、インストールスクリプトを実行する前に、すべてのサー バでスーパーユーザをユーザ名、ユーザID が同じ状態になるように準備します。 また、スーパーユーザのホームディレクトリも作成してください。これは PowerGres on Linux の死活監視 するために必要となります。

インストールの手順

インストールを行うには、製品に同梱している PowerGres on Linux V5 CD-ROM をマシンにセットしてください。ここでは CD-ROM を /mnt/cdrom にマウントしているという前提で説明します。マウントしたディレクトリが異なる場合は適宜読みかえてください。なお、インストールは root ユーザで行う必要があります。

  1. インストールスクリプトを実行します。
    # /mnt/cdrom/install.sh
    
  2. 使用許諾契約書の内容が表示されます。
    よくお読みの上、同意される場合は「yes」と入力します。
    Do you agree the license terms (yes/no): 
    
  3. ライセンスキーを入力します。
    Please enter your license key (XXXX-XXXX-XXXX-XXXX): 
    
  4. インストールが開始されます。 インストール時に postgres ユーザが存在しなければ、自動的に作成されます。
    Installing packages...
    Preparing...                ########################################### [100%]
       1:powergres-libs         ########################################### [  8%]
       2:powergres              ########################################### [ 17%]
       3:powergres-server       ########################################### [ 25%]
       4:powergres-docs         ########################################### [ 33%]
       5:powergres-contrib      ########################################### [ 42%]
       6:powergres-devel        ########################################### [ 50%]
       7:powergres-plperl       ########################################### [ 58%]
       8:powergres-plpython     ########################################### [ 67%]
       9:powergres-pltcl        ########################################### [ 75%]
      10:powergres-jdbc         ########################################### [ 83%]
      11:powergres-test         ########################################### [ 92%]
      12:powergres-mgr          ########################################### [100%]
    
  5. 最後に以下のメッセージが表示されれば、インストールは完了です。
    Installation is completed successfully.
    
  6. PowerGres on Linux のスーパユーザの~/.bash_profile に以下の行を追加してください。
    PATH=/opt/powergres/bin:$PATH
    MANPATH=/opt/powergres/share/man:$MANPATH
    export PATH MANPATH 
    

インストール後の構成

PowerGres のインストールが完了すると、以下の RPM パッケージがインストールされます。

powergres
クライアントプログラムとライブラリ
powergres-libs
クライアントから必要とされる共有ライブラリ
powergres-server
サーバを生成して起動するのに必要なプログラム
powergres-docs
ドキュメント
このマニュアルも /usr/share/doc/powergres-docs-バージョン番号/manual ディレクトリにインストールされます。
powergres-contrib (サポート対象外)
コントリビュートされたソースとバイナリ
powergres-devel
開発向けヘッダファイルとライブラリ
powergres-plperl (サポート対象外)
PL/Perl (Perl 手続き言語)
powergres-plpython (サポート対象外)
PL/Python (Python 手続き言語)
powergres-pltcl (サポート対象外)
PL/Tcl (Tcl 手続き言語)
powergres-jdbc
JDBC ドライバ
jar ファイルは /opt/powergres/share/java ディレクトリにインストールされます。
powergres-test
テストスイート
powergres-mgr
PowerGres Manager (管理ツール)

3 PowerGres on Linux リカバリキット インストール

PowerGres on Linux リカバリキットのインストールの前に、LifeKeeper for Linux と PowerGres on Linux がクラスタを構成するすべてのサーバでインストールされている必要があります。

インストールの手順

インストールを行うには、製品に同梱している PowerGres on Linux V5 リカバリキット CD-ROM をマシンにセットしてください。 ここでは CD-ROM を /mnt/cdrom にマウントしているという前提で説明します。マウントしたディレクトリが異なる場合は適宜読みかえてください。なお、インストールは root ユーザで行う必要があります。

rpmコマンドを利用してリカバリキットを以下の手順でインストールを行います。

# cd /mnt/cdrom/LKRK
# rpm -ivh powergres-LKRK-5.0.0-1.noarch.rpm
■注
上記のリカバリキットのバージョンとCD-ROM に入っているリカバリーキットの
バージョンが一致しない場合には、適宜読み替えてください。